ArianeGroup、観測ロケットSyLExの2回目の打上げに成功、初の実運用飛行を実施
ArianeGroup’s SyLEx sounding rocket completes second successful launch and first operational flight
2026-11-04
ArianeGroupは、観測ロケット「SyLEx」の2回目の打上げに成功したと発表しました。打上げは2026年11月4日、フランス軍事省・軍備総局(DGA)の指揮の下、同国ビスカロッスのミサイル試験センターから実施されました。今回は単段型を使用し、DGAとフランス軍事省向けの実験ペイロードを搭載した、同システム初の実運用飛行となります。
SyLExは、大気圏再突入や微小重力などの実験に使用するサブオービタル飛行用のロケットです。衛星を地球周回軌道へ投入する用途ではなく、弾道飛行中の環境を利用して技術試験や研究を行います。欧州の民間・防衛双方の利用を想定し、機体やミッションの構成に応じて、1回の飛行で複数の実験を実施できます。システム全体は、単段型・2段型の2タイプのロケットと専用の発射設備で構成され、ArianeGroupがDGA向けの開発・製造を担当しています。
2025年11月28日の初回飛行では、ArianeGroupの技術実証用ペイロードを搭載し、単段型と専用発射設備の検証を行いました。今回は、その実証飛行を経て、顧客向けの実験を実施する段階に進んだものです。ArianeGroupは並行して、次の開発段階となる2段型の開発をDGAと進めています。
DGAの発表によると、今回の飛行では、将来の戦略ミサイル「M51.4」のペイロード開発に必要な実験を実施しました。DGAは、SyLExをフランスの抑止力に関わる新技術や極超音速実証機、民生用途の飛行試験に活用する方針です。また、今回の試験を、数十年間失われていたフランス独自のサブオービタル飛行・高層大気での試験能力を取り戻すものと位置付けています。
ArianeGroupの技術資料では、単段型「Block 1」は全長約10m、総質量3.3トン、2段型「Block 2」は全長約15m、総質量6.5トンです。いずれも固体ロケットモーター「SPARK」を使用し、最大ペイロードは600kgとされています。到達高度の仕様は単段型で140~200km、2段型で200~400km、微小重力を利用できる時間はそれぞれ4~5分、6分超です。これらは機体の仕様値で、今回の飛行の到達高度や搭載質量は公表されていません。
*SyLEx:Système de Lancement d’Expériences(実験打上げシステム)
*DGA:Direction générale de l’armement(フランス軍事省・軍備総局)
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