NASA支援の軌道上サービス実証ミッション「SSPICY」でOtter宇宙機との通信途絶、復旧不可能と判断

NASA支援の軌道上サービス実証ミッションSSPICYでOtter宇宙機との通信途絶、復旧不可能と判断 NASA funded in-orbit_service demonstration mission SSPICY loses contact with Otter spacecraft Recovery deemed impossible

2026-11-03

NASAは、同機関が支援する軌道上点検実証ミッション「SSPICY」で、Starfish Space(米国)のOtter宇宙機との通信が途絶し、復旧は不可能と判断したと発表しました。Otterは2026年10月1日に打ち上げられ、初期通信を確立しましたが、コミッショニング(機器の起動・調整などを行う初期運用)中に連絡が途絶え、その後も双方向通信を再確立できていません。
NASAとStarfish Spaceの調査・解析では、機体の異常を検知し対応する「故障保護システム」に問題があり、無線機が誤って停止状態に保たれていることが分かりました。このシステムは搭載ソフトウェアで、地上との通信を妨げる状態が続いているとしています。

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Credit: NASA/Starfish

今回のSSPICYは、Otterの初めての打上げ・軌道上展開で、同社の航法技術と推進技術を1機の宇宙機に統合した最初のミッションでした。Starfish Spaceは今後のOtterミッションを通じて、これらの技術の性能情報や低軌道のデブリ点検データをNASA向けに収集する方針です。

SSPICYでは当初、2027年初めから、運用を終えた米国由来の衛星やロケット機体など最大4つの宇宙物体に接近し、回転速度や向き、表面の状態を調べる予定でした。電気推進と自律的な航法・制御に加え、スラスタの向きを調整する可動式ロボットブームを実証する計画です。対象物への接触やドッキングは行わず、将来の修理・デブリ除去に必要な技術を検証する位置付けでした。

NASAは2024年、SBIRフェーズ3契約により、同ミッションの実施に向けてStarfish Spaceに3年間で1500万ドルを提供すると発表しています。

*SSPICY:Small Spacecraft Propulsion and Inspection Capability


【参考】

NASA

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