宇宙戦略基金事業・第3期技術開発テーマ「LEO拠点リブースト技術」の実施機関として、日本低軌道社中が選定
Japan LEO Shachu has been selected as the implementing organization for the Space Strategy Fund Project, Phase 3 Technology Development Theme: ‘LEO Station Reboost Technology’
2026-10-16
JAXAは、宇宙戦略基金事業・第3期技術開発テーマの1つ「LEO拠点リブースト技術」の実施機関に、日本低軌道社中を選出しました。採択された技術開発課題は「LEO拠点ニーズに基づく協調運用型リブースト技術開発」です。
国際宇宙ステーション(ISS)は2030年に退役することが決定しています。この事業は、ポストISSの商業宇宙ステーションに向けて、軌道高度の維持やスペースデブリとの衝突回避に必要となるリブースト(軌道高度変更)技術の開発を支援するものです。宇宙ステーション側の航法誘導制御(GNC)系と連動し、姿勢を維持しながら軌道高度を変更するための大推力推進系と、自律的な制御技術の開発を目指します。特にデブリ回避では、数分程度のスラスタ噴射で、数百トンの質量を持つ宇宙ステーションの軌道を変更することが想定されています
この事業では、2031年度までを目途に、商業宇宙ステーションに提供可能なリブースト機能の詳細設計と、その検証までを実施することが目標とされています(TRL6相当完了)。開発内容には、システム設計、基本設計、詳細設計、プロトタイプモデル等を用いた設計検証が含まれます。
この事業の支援総額は60億円で、1件あたりの支援上限も60億円(間接経費を含む)です。支援開始後2年目を目途にステージゲート評価を実施し、その結果により、さらに最長3年程度の支援が可能となっています。
日本低軌道社中は、すでに宇宙戦略基金の支援を受け、商業宇宙ステーションに接続する「日本モジュール」と、HTV-Xをベースとする商用物資補給船「HTV-XC」の開発を進めています。2026年3月には、両システムのシステム定義審査(SDR)を完了し、基本設計段階へ移行したと発表しました。また、同年4月には、第2期の「船外利用効率化技術」についても交付決定を受けたと発表しています。
今回の採択は、これらに続くリブースト技術の開発に関するものです。ただし、採択課題の概要は契約締結・交付決定後に公表される予定で、HTV-XCとの具体的な関係や、対象となる商業宇宙ステーションは、今回の発表では明らかにされていません。
【参考】
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