ICEYE、Nokiaと提携し政府向け衛星通信システム事業に参入
ICEYE partners with Nokia to enter the communications satellite systems business for governments
2026-10-01
フィンランドの衛星企業ICEYEと通信インフラ大手のNokiaは、2026年10月1日、政府・防衛機関向け低軌道(LEO)衛星通信システムの共同開発で提携を発表しました。防衛、国境警備、災害対応、緊急サービスなどの用途で、既存ネットワークの補強需要を想定しています。第1弾の通信衛星は、2028年の打ち上げ予定です。
提携では、利用する国自身が所有・運用できる自律的な衛星通信システムの提供を目指します。ICEYE社は、欧州各国を中心に自国運用のSAR衛星システムを提供してきた実績があり、衛星プラットフォーム、衛星運用の経験を提供します。Nokiaは、セキュアなネットワーク技術での実績や防衛向けのポートフォリオを有しています。両社は、これらを統合した衛星、地上インフラ、堅牢化エンドユーザー端末の開発を行う予定です。
ICEYEのNokiaとの今回の提携は、主力の自律的なSAR衛星システムの事業モデルを、衛星通信へと拡張するものとなります。同社は従来のSAR衛星顧客に通信機能も提案する予定です。運用モデルは、以下3タイプを予定しています。
1)国家専用コンステレーション
2)同盟国共同コンステレーション
3)ホステッド型サービス
ICEYEは2014年設立の小型SAR衛星製造・運用を手がける企業です。SAR衛星(合成開口レーダー衛星)は、レーダーを使用し天候や時間に左右されない高精度な地球観測が可能です。災害状況の把握、インフラ監視、資源管理(農業、林業)、地殻変動の監視、船舶監視など、幅広い用途に利用されています。SAR衛星は、軍事用の監視偵察(ISR)にも利用されています。近年の欧州における安全保障環境の厳しさや、それに伴い各国が自律的宇宙能力の強化を目指す流れの中で、ICEYEのSAR衛星能力へのニーズは急増しています。
【参考】
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