Isar Aerospace、Spectrumロケットの複数打ち上げ契約を米国SEOPS社より受注

Isar Aerospace secures contract from US firm SEOPS for multiple launches of the Spectrum rocket

2026-09-15

Isar Aerospace(ドイツ)は、同社のSpectrumロケットによる複数打ち上げ契約を米国のローンチサービス事業者SEOPSより受注しました。契約に基づいて、Isar社はSEOPS向けの専用打ち上げ5回を2028年から2030年にかけて実施します。ローンチは、既存のノルウェーAndoya宇宙港、およびカナダで建設が進むNova Scotia宇宙港の自社専用発射施設から行われる予定です。SEOPSは、昨年11月にもIsar社とローンチ契約1回分を締結しており、今回の追加契約によりSEOPS社はSpectrumロケットで6回分の打ち上げ枠を確保しました。
Spectrumは今月9月5日、同ロケットの2回目ミッションで初飛行、およびペイロードの軌道投入に成功しています。この成功の直後のマルチローンチ契約は、同ロケットへの信認と期待が1段上がったことを象徴するものです。

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Photo Credit:Isar Aerospace

SEOPS社は、小型衛星向けの包括的なローンチミッション支援サービスを手がけるローンチインテグレーターです。ミッション企画からローンチ枠確保、ハードウェア統合から打ち上げ・軌道投入までサポートするほか、小型衛星用の衛星分離放出機構などを自社開発しています。これまでSpaceX社のライドシェアミッションTransporterシリーズで、多くの衛星投入実績を有しています。今年5月には自社の専用ライドシェアプログラムWaymakerを発表、Waymakerでは、SEOPSが自社向けのロケット専用打ち上げを契約し、同社主催のライドシェアで複数衛星を輸送するものです。1回目ミッションは2028年にSpaceX社Falcon9ロケットで実施予定です。
今回の追加ローンチ契約により、今後、主に欧州顧客向けにSpectrumロケットを用いたSEOPS社のライドシェアミッションが組まれる予定です。Spectrumの輸送量は低軌道(LEO)へ1000kg、太陽同期軌道(SSO)へ700kgのため、大容量のFalcon9よりは小規模のライドシェアが想定されます。ただし、小容量でも6回のローンチ枠を活用し,軌道の選択肢や確度の高い日程が提案可能と見られます。

Spectrumは全長28m、直径2mの2段式ロケットで、推進剤は液体酸素とプロパンを使用しています。これまでローンチ受注も好調で、今回の追加契約によりSpectrumの2028年の打ち上げ枠はほぼ埋まったとしています。Isar社はSpectrum開発とともに、生産能力の強化を図ってきました。ミュンヘン近郊に建設した40,000m2の新工場では、自動化技術などを駆使して年間最大40機のSpectrumロケットの量産が可能な体制を構築したとしています。また同社は設計、製造、試験までを内製化しており、生産の柔軟性向上やボトルネックリスク低減を図っています。


【参考】

Isar Aerospace

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