欧州宇宙機関、環境観測衛星Sentinel-3CとFLEXの2機をローンチ
European Space Agency launches two environmental observation satellites: Sentinel-3C and FLEX
2026-09-15
欧州宇宙機関(ESA)は、環境観測遠征Sentinel-3CとFLEXの2機のローンチを実施しました。衛星打ち上げは現地時間2026年9月14日、ESAの中型ロケットVega-Cに搭載され、フランス領ギアナの欧州宇宙港より行われました。ロケットは、まずSentinel-3Cを分離、次いで約1時間後にFLEXを分離。衛星2機はともに高度814kmの太陽同期軌道(SSO)に投入され、打ち上げは成功しました。両衛星と地上との交信も確認済みです。
■FLEX
FLEXは、ESAのFutureEO / Earth Explorerプログラムのミッションの1つです。宇宙から植物の光合成活動を観測します。FLEXにはFLORISという高分解能蛍光イメージング分光計が搭載されており、植物が光合成を行う際に発する微弱な蛍光(Fluorescence)を観測します。地球の植生の光合成効率、健康状態、環境ストレスなどを定量的に把握可能となり、植物と大気の炭素循環、農業生産性の予測、生物多様性の監視などに寄与します。衛星は質量約400kgで、開発製造の主契約者はThales Alenia Space社です。
■Sentinel-3C
Sentinel-3Cは、コペルニクス計画の環境観測衛星でSentinel-3シリーズの3機目の衛星です。複数の観測機器セットにより、海面・地表温度、海色、海氷状態、植生、内陸水位、などを観測します。海洋予報、気候・環境監視に利用されます。Sentinel-3Cは開発はESA、コミッショニング後の通常運用はEUMETSAT(欧州気象衛星開発機構)が担当します。データ配布は、データタイプによりESAとEUMETSATで分担管理します。衛星は質量約1140kgで、開発製造の主契約者は、FLEXと同じThales Alenia Spaceです。
FLEXとSentinel-3はタンデム観測を実施予定です。衛星2機が同じ軌道でタンデム(縦列)編隊で飛行し、同地域をほぼ同時刻に観測します。FLEXの植物蛍光という微弱な信号観測を、Sentinel-3の大気状態や地表温度などのデータと組み合わせて補正・補完を行うことで、より高精度な評価を行うことが可能となります。FLEXとSentinel-3の連携で、宇宙から植物の光合成活動を全球的に直接、定量的に観測することを実現する計画です。
【参考】
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