PLD Space、新型ロケットMiura 9を発表
PLD Space announces its new rocket, the Miura 9
2026-09-10
スペインの新興ローンチ企業PLD Spaceは、開発を進めるMiuraロケットシリーズに関するアップデート情報を発表しました。発表は、スペインのペドロ・サンチェス首相の同社訪問に併せて行われたものとなります。
■Miura 5ロケット
Miura 5の開発は最終段階に入り、初飛行は2027年前半であることが開示されました。同ロケット開発は現在、システムレベル検証段階入り、機体・地上設備・オペレーションを統合して打ち上げシステムとしての機能確認が実施されています。今後数か月以内に、ローンチサイトであるフランス領ギアナの欧州宇宙港へ輸送し、初飛行が実施される予定です。ローンチ施設の建設も最終段階とのこと。
Miura5は全高35.7m、直径2mの2段ロケットで、推進剤は液体酸素とバイオケロシンです。輸送能力は高度500kmの低軌道(赤道軌道)で最大1040kg、同高度の太陽同期軌道で540kgと公表されています。Miura5は、第一段ロケットを使い捨て仕様で運用を開始し、その後再使用型を導入する計画も有しています。PLD社では、2030年にMiura5のローンチを年間30回実施することを目指しています。
■Miura 9ロケット
Miura9はMiura 5ロケットの改良発展型で、もともとMiura 5 Block 1.2として2024年に発表されていたものです。今回、改めて別モデルの位置づけでMiura 9ロケットとして開発を進めることを決定しました。
Miura 9は、全高42m、直径3mの2段式ロケットで、1段目が噴射制御着陸により再使用可能な仕様です。打ち上げ能力は高度500kmの太陽同期軌道(SSO)へ約1500kgと、Miura5の約3倍の中型ローンチャーの位置づけです。
PLD社は、欧州宇宙機関(ESA)の新興ローンチ企業育成支援プログラム「European Launcher Challenge」(ELC、欧州ローンチャーチャレンジ)の選定4社のうちの1社です。先月8月に1億5890万ユーロの初回正式契約の授与が発表されています。ELCのComponent Aと呼ばれるスキームでは、2027年までのロケットによる軌道到達、衛星軌道投入能力の実証が要求されています。ELCのComponent Bでは、軌道到達に加えてロケットの能力アップグレードを2028年までに実証することが要求されています。Miura 5の改良発展型としてのMiura 9は、このComponent Bの要求に対応するものとなります。
【参考】
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【関連リンク】
European Launcher Challenge (ESA)
