Relativity Space社の新型ロケットTerran R、NASA Launch Services IIの対象機種に追加選定
Relativity Space’s new rocket, the Terran R, has been selected as an additional model under NASA’s Launch Services Contract II
2026-09-09
Relativity Space社の新型ロケットTerran Rが、NASA Launch Services (NLS) IIの調達対象機種に選定されました。NLS IIは年1回、ベンダー追加および対象ロケット機種追加(On-ramp)の機会があり、今回はRelativity社およびTerran Rが追加された形です。今後Relativity社は、将来のNASAミッションのタスクオーダーの競争獲得に参加することが可能になります。NLS IIの発注期間は2030年6月まで、履行期間は2032年末までとなります。
NLS IIは、NASAの科学ミッション向けの打ち上げ調達・管理スキーム、Launch Services Program(LSP)の中心となるプログラムで、失敗リスクが許容されない重要ミッションの打ち上げ輸送を担当します。同じLSPのVADRローンチサービス(Venture-Class Acquisition of Dedicated and Rideshare)は、低コストでリスク許容度があり、新興ローンチ企業からの調達選択肢を増やすプログラムとなります。なおRelativity社はVADRにもベンダー登録されています。NLS IIの現在のベンダー、および対象ロケットは以下のとおりです。
(NASA Launch Services II)
Northrop Grumman:Pegasus XL
ULA:Vulcan
SpaceX:Falcon9, Falcon Heavy, Starship
Relativity Space: Terran R
Starshipはまだ試験飛行を繰り返している段階ですが、昨年NLS IIに入っています。Terran Rはまだ初飛行前です。今回の選定は調達ベンダー枠に契約上入った位置づけで、即ミッション実施可能というわけではなく、別途ローンチビークル認証などが必要となります。
Terran Rは大型の2段式ロケットで、1段目が再使用/使い捨ての両仕様となります。ロケットの全高86.6m、直径は5.4mで、輸送能力は再使用型で低軌道(LEO)へ23,500kg、静止遷移軌道(GTO)へ5,500kg、使い捨て型ではLEOへ33,500kgと公表されています。1段目・2段目ともに推進剤には液体酸素+メタンが使用されます。
今年6月にNASAは、火星科学ミッションAeolusでRelativity社との提携を発表。NASAが火星で運用する科学ペイロードを提供、Relativity SpaceがTerran Rでのローンチ、宇宙機と火星輸送を担当します。またこのプロジェクト推進にあたり、NASAは6年間の償還型の宇宙法協定(Space Act Agreement)で、Relativity社の開発を持続的に支援する計画となっています。Aeolusミッションの打ち上げは、2028年の予定です。
【参考】
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【関連リンク】
NASA Launch Services Program(LSP)
