Gilmour SpaceとHypersonix、豪州の極超音速飛行試験サービス構築に向けて提携

Gilmour Space and Hypersonix Partner to Develop Hypersonic Flight Test Services in Australia

2026-09-08

Gilmour Space TechologiesとHypersonix Lauch Systemsは、オーストラリア国産の極超音速飛行試験サービスの構築にむけた提携を発表しました。両社はともにオーストラリア企業です。Gilmour社は、同国初の国産ロケットErisを開発中です。Hypersonixは、スクラムジェットエンジン技術を使用した極超音速自律飛行体の開発を手がけています。提携では、Gilmourのロケット推進技術・ローンチ能力、およびHypersonix社の極超音速飛行技術を組み合わせ、オーストラリアおよび海外の防衛・商用顧客に向けた極著音速飛行試験サービスの開発を目指します。

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Photo Credit: Gilmour Space

極超音速飛行体はマッハ5以上の高速で飛行します。スクラムジェット(Supersonic Combustion RAMjet)は、マッハ5以上の極超音速で空気を取り込み、音速を超えた超音速のまま水素などの燃料を燃焼させて推力を得るジェットエンジンになります。ロケットと違い、大気中の酸素を酸化剤として利用するため軽量化が可能です。逆にマッハ5以上でなければエンジンを作動できないため、マッハ5まで加速するロケットなど別の推進システムを必要とします。
極超音速自律飛行体は、高速かつ進路変更が可能なため、迎撃が難しい巡行ミサイルとしての用途があります。近年、極超音速兵器の開発が世界各国で進められ、また同兵器への迎撃技術の開発も優先課題となっていることから、防衛分野からの極超音速飛行試験サービスへの需要が高まっています。

米国の宇宙企業Rocket Labは、衛星打ち上げロケットElectronの派生型で、極超音速飛行専用の弾道ロケットHASTEを開発し、国防案件で大量受注を獲得しています。今年2月に実施されたHypersonix社の極超音速実証機DART AEの初飛行は、HASTEロケットでローンチされています。これがHypersonix社初の極超音速飛行ミッションで、DART AEは飛行データを取得しミッションは成功しました。このミッション顧客は、アメリカ国防総省の国防イノベーションユニット(DIU)でした。
今回の豪州企業2社の提携は、オーストラリアのロケットと極超音速飛行体で、高頻度でアクセスしやすい同国産の極超音速飛行試験サービスを目指すものです。両社の発表では、具体的な機体名や構成は開示されていませんが、GilmourのERISベースのロケット/ブースターで極超音飛行条件に加速し、Hypersonixのスクラムジェット自律飛行体での飛行試験というシステムが想定されます。

Gilmour社のロードマップによれば、試験飛行ミッションは2026年中に実施予定です。その後、2027年前半にERISロケットの2回目ローンチが予定されています。ERISの1回目ローンチは2025年7月に行われましたが、リフトオフ後の早期中断で失敗に終わっています。


【参考】

Gilmour Space

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【関連リンク】

ロケット製造・ローンチ

防衛・安全保障

Gilmour Space

Hypersonix Lauch Systems

Rocket Lab

ERISロケット

HASTE 極超音速弾道飛行ロケット


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