欧州気象衛星開発機構、静止気象衛星MTG-I2ローンチにより次世代衛星3機フリートを完成
MTG‑I2 launch completes EUMETSAT’s three‑satellite Meteosat Third Generation fleet
2026-08-27
欧州気象衛星開発機構(EUMETSAT)と欧州宇宙機関(ESA)は、次世代静止気象衛星MTG-I2をローンチしました。衛星打ち上げは2026年8月27日、Ariane6ロケットに搭載されフランス領ギアナの欧州宇宙港より執り行われました。リフトオフ36分後にMTG-I2はロケットから分離し、赤道上空高度2,778kmの静止遷移軌道(GTO)に投入されました。ミッションはAriane6の通算9回目ローンチで、同ロケットによる初のGTOへの衛星投入となりました。衛星は高度36,000kmの静止軌道に向けて飛行を続けています。
欧州の静止気象衛星Metosatシリーズは、1977年以来欧州とアフリカ地域の気象観測情報を提供してきました。第3世代にあたるMTG(Meteosat Third Generation)衛星は、2002年から2015年にかけてローンチされたMSG衛星(Metosat Second Generation)の後継機となります。MTG衛星はイメージャ衛星(MTG-I:Imager)2機と、赤外セウンダ衛星(MTG-S:Sounder)1機の3機フリートで構成されます。すでにMTG-I1とMTG-S1の2機は静止軌道で運用されており、今回のMTG-I2で3機構成が完成することになります。
MTG-Imager衛星2機は、2つの主要センサを搭載しています。
1)Flexible Combined Imager (FCI)
可視・赤外による気象撮像、撮像分解能は500m~1000m。2分半の高頻度観測(Rapid Scanning Service)が可能です。急速に発達する積乱雲などの気象変化を高い時間分解能で把握することが可能となり、リアルタイムでの短時間予報(Nowcasting)能力を強化します。
2)Lightning Imager (LI)
雷放電を検出します。雷雨などの早期警戒。
MTG-Sounder衛星1機には、ハイパースペクトル赤外サウンダが搭載されており、30分サイクルで欧州上空の大気状態の3次元観測が可能です。MTG衛星3機構成で、イメージャ衛星2機による水平面の高解像度・高頻度観測と、サウンダ衛星による大気の3次元観測(鉛直方向)の組み合わせが完成します。
MTGの3機フリートの設計運用期間は8年半です。EUMETSATでは、2033年以降に交代のMTG衛星3機フリートを投入し、2040年過ぎまでの気象観測を担保する計画です。
MTG衛星は、EUMETSATが運用、ESAが開発を担当しています。衛星製造の主契約者はThales Alenia Space社で、OHBなどを含む欧州コンソーシアムの協業で製造されています。Thales Alenia Spaceは、Metosat3世代にわたり主契約者を担当しています。
【参考】
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【関連リンク】
MTG (Meteosat Third Generation)
