Blue Origin、自社のグローバル地上局ネットワーク「Quartz」の展開を開始

Blue Origin starts deployment of its own global gound station network "Quartz"

2026-08-14

Blue Origin(米国)は、自社のグローバル地上局ネットワーク「Quartz」の展開を開始したことを発表しました。最初の展開先としてバミューダ、ニュージーランド、オーストラリアの3拠点に地上局を設置し、試験を完了しています。これらの初期展開ステーションには、地球低軌道(LEO)向けSバンド/Xバンド対応の3.7mアンテナが設置されました。

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Photo Credit: Blue Origin

Quartzネットワークは今後段階的に拡大され、2026年末には合計9拠点となる予定です。今後は、静止軌道(GEO)や月近傍領域(Cislunar)にも対応するL/S/X/Kaバンド・9mアンテナを設置する計画です。
Quartzネットワーク構築を加速するため、Blue OriginはRBC Signals社(米国)と新たに提携しました。RBC Signalsは、自社および提携先の地上局ネットワークによる通信サービス提供(GSaaS:Ground Statin as a Service)や、地上局エンジニアリング(構築支援)などを手がけています。RBCは今後、Quartz地上局の立地調査、アンテナ調達、展開、ホスティングを支援する予定です。Blue Originは、自社のGlobal Network Operations Centerを運用し、全拠点に対する常時監視とインシデント(障害)対応を行います。また同社は、長期的には地上局建設も自社で行うことで垂直統合を進めるとしています。

Quartzプロジェクトの存在は、今年4月にBlue Origin社 National Security担当プレジデントTory Bruno氏のSNS(X)で開示されていました。その後4か月程で、今回すでに初期拠点の構築まで進んだことが正式発表された形です。
Quartzネットワークは、Blue Originの宇宙ミッションでの使用が想定されています。RBC社との契約では、新設地上局の未使用キャパシティは同社の地上局サービスで使用されるとのこと。Blue Originは今年1月に、大規模な低軌道衛星通信ネットワークTerraWaveの計画を発表しています。TerraWaveでは、低軌道(LEO)衛星5280機、および中軌道(MEO)衛星128機の合計5408機で構成される衛星コンステレーションを構築する計画です。
Blue Originは、地上セグメントのQuartzネットワーク構築により垂直統合が進み、総合宇宙インフラ企業としてさらに領域を拡張する見込みです。以下は、Blue Originがカバーするセグメントと主なプロジェクトです。
・ローンチ:New Glenn (再使用型ロケット)、New Shephard(弾道飛行)
・ローンチサイト:ケープカナベラル宇宙軍基地 LC36、Launch Site One(テキサス州自社施設)
・衛星・宇宙機製造:Blue Ringプラットフォーム
・衛星運用:TerraWave(衛星通信), Blue Ring(ホスティング、軌道間輸送)
・商業宇宙ステーション:Orbital Reef
・月領域:Blue Moon(ランダー)、Blue Ring
・火星、惑星探査:Blue Ring
・宇宙旅行:New Shephard (現在、月事業への注力のため休止中)
・地上局セグメント:Quartz


【参考】

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