NASA Innovative Advanced Concepts (NIAC)プログラムのフェーズ1として18件が採択

NASA selects 18 projects for the NASA Innovative Advanced Concepts (NIAC) Phase I program

2026-07-29

NASAは、2026年度のNASA Innovative Advanced Concepts (NIAC) プログラムのフェーズ1として、18件の革新的技術コンセプト提案を採択しました。各コンセプト案件に対し最大17万5000ドル、9か月間のコンセプト研究の資金支援が行われます。フェーズ1で概念実証が進んだものから、翌年度以降、フェーズ2への移行が検討・選定されます。これらの案件は、長期的な将来技術の初期研究であり、NASAの正式ミッションの位置づけではありません。採択案件の研究者達は、NIAC fellowsと呼ばれています。

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Photo Credit: NASA

今回選定されたNIACフェーズ1には、以下のようなコンセプトがあります。

・月面溶岩チューブ探査
月面拠点の候補になる月面溶岩チューブを探査するホバリング型ロボット技術

・月面越夜対応の宇宙服
地球上での時間で14日間続き、極低温となる月の夜間に活動する宇宙飛行士の体温維持のため、宇宙服に放射性同位体熱源を組み込む技術

・金星探査機
超高温、高圧環境でも長期間運用可能な金星探査システム

・土星リング探査
約1万機の方向制御可能なフェムトサット(超超小型衛星)による、土星の環の組成、大気組成・密度、磁場分布のマッピングを行うミッション

NASA Innovative Advanced Concepts(NIAC)プログラムは、画期的なブレークスルーにより将来のNASAミッションを変革するポテンシャルを秘めたアイディアを育成し、その過程で米国のイノベーターや起業家との連携を創出することを目指しています。1998から2007年まで運営された旧NIAC(NASA Institute for Advanced Concepts)が前身です。旧NIACは終了したものの、NASAには遠い将来を見据えた革新的コンセプトを検討する仕組みが必要、と再認識され2011年から現NIACとして、名称も運営コンセプトもほぼ同じで再開したものです。NIACでは、十年、数十年先を見据えながら、実装ポテンシャルのあると考えられる未来技術が毎年選ばれています。


【参考】

NASA

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