アメリカ宇宙開発庁(SDA)、ミサイル警戒・追尾・防衛衛星群Tracking Layer Tranche3向けに衛星36機を2社から追加調達
SDA awards two companies contracts for 36 additional tracking layer tranche 3 missile-tracking satellites
2026-07-13
アメリカ宇宙開発庁(SDA)は、ミサイル警戒・追尾・防衛衛星コンステレーションTracking Layer Tranche3(TRKT3)向けの衛星計36機の調達契約を、L3 HarrisとSierra Spaceの2社に授与しました。契約総額は、約17億5000万ドルです。
宇宙開発庁(SDA)のTRKT3については、2025年12月に衛星計72機の製造運用契約が米国企業4社に各18機ずつ授与されています。4社は、Lockheed Martin、Rocket Lab USA、 Northrop Grumman、およびL3 Harrisです。今回契約した衛星群は、AMDT3(Accelerated Missile Defense Tranche 3)と呼ばれ、TRKT3を強化し、展開を加速するものです。
選定された2社の契約概要は以下のとおりです。
L3 Harris
・契約額は約9億5500万ドル
・HBTSS(Hypersonic and Ballistic Tracking Space Sensor)ベースのミサイル防衛型衛星18機、2軌道面に配置
・HBTSS衛星は、国防総省ミサイル防衛局(Missile Defense Agency)の軌道上実証で成功実績
・火器管制クラスのデータ提供能力
Sierra Space
・契約額は約7億9800万ドル
・ミサイル警戒・追尾型衛星18機を2軌道面に展開
・Tracking Layer Tranche2での製造実績があるHorizon衛星ベース
AMDT3は、Tracking LayerのTranche1/2/3と相互運用性があり、共通の地上システムで統合運用予定です。また衛星コンステレーションの数、性能ともに強化を急ぎ、複数衛星での同一目標捕捉が可能となる体制(Global stereo coverage)を追求する計画です。SDAでは、AMDT3によりトランプ政権のミサイル防衛構想・ゴールデンドームを支援する、としています。AMDT3衛星は2028年末に打ち上げ準備を完了する予定です。これは先に授与されたTRKT3の2029年度ローンチ開始、より早いプランとなります。
SDAは大規模な軍事衛星コンステレーション、PWSA(増殖型戦闘宇宙アーキテクチャ)の構築を進めています。PWSAは機能別にTransport(光通信)、Tracking(敵ミサイル追尾)など、7つの衛星群レイヤーで構成されます。Trancheは概ね2年サイクルの展開時期によるブロック区分です。衛星配備を進めながら技術仕様も並行して向上させていく仕組みで、Tranche 0,1,2,3とブロックが進むにつれて仕様も段階的にグレードアップされる計画となります。
【参考】
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