MDA Space、小型衛星製造Blue Canyon Technologiesの買収で合意

MDA Space reaches agreement to acquire small satellite manufacturer Blue Canyon Technologies

2026-06-19

カナダの宇宙企業MDA Space社(TSX:MDA / NYSE: MDA)は、RTX(Raytheon)子会社で小型衛星製造のBlue Canyon Technologies(米国)の買収で合意したことを発表しました。買収額は6億2000万米国ドル。規制当局などの承認を条件に、2026年末までに買収を完了する見込みです。

Blue Canyon Technologies社は2008年に設立、本社は米国コロラド州デンバー近郊のラファイエットで、2020年にRaytheonが買収し子会社となっています。同社は、CubesatやESPAクラスの小型衛星バス製品を多く揃え、またリアクションホイール(姿勢制御装置)、スタートラッカー、パワーシステム、ジャイロスコープなどのコンポーネント製品も多く有しています。リアクションホイールなどの姿勢制御装置は、これまで3000基以上の製造実績があるとのこと。同社の製品・技術はNASAや国防案件にも採用されています。

MDA Spaceは、デジタル衛星プラットフォームAurora、宇宙ロボットSKYMAKERなどを手がけています。また同社は、この2つの製品技術を組み合わせた防衛用機動型宇宙機プラットフォームMIDNIGHTを今年4月に発表しています。カナダTelesat社が構築を進める低軌道通信衛星コンステレーションTelesat Lightspeedには、Auroraベースの衛星が198機納入予定となっています。
今回の買収によりMDA社は、小型衛星バスとコンポーネントの製品技術を補完的に強化することができ、またBlue Canyonのコロラド州の製造施設、エンジニアチームを獲得します。またBlue Canyonの約35億ドル分の案件パイプラインを継承予定です。MDAは、米国現地企業による米国産の衛星製造能力と、NASAや国防の顧客層へのアクセスも手にすると見られます。防衛用宇宙機MIDNIGHT開発とも合わせて、同社の米国における防衛分野での事業展開が見込まれます。


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