スペースX、史上最大の新規株式公開を実施

SpaceX completes the largest initial public offering in history

2026-06-12

SpaceXは、2026年6月12日、Nasdaq市場に新規上場しました。公開価格135ドルで5億5555万5555株を売り出し、約750億ドルを調達。これまで最大だったサウジアラムコのIPOを上回り、史上最大のIPOとなりました。上場時点(1株135ドル)での同社の時価総額は1兆7700億ドルと評価されています。

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Credit: istock.com

SpaceXは2002年に実業家のイーロン・マスク氏により設立されました。企業使命は「人類が複数惑星間で生活するのに必要なシステムと技術の構築、宇宙の本当の姿を理解すること、そして意識の光を星々へと広げていくこと」としています。
新規上場にあたりマスク氏は、テキサス州スターベースの同社本社で次のように述べました。「エルセグンドの倉庫から始まった小さな会社が、今では史上最大のIPOで上場しようとしている。地球上には常に解決すべき問題があり、私たちはそれらに取り組んでいる。しかし、未来に胸を躍らせ、次に何が起きるか見るのが待ちきれず、朝目覚めるのが楽しみになるようなものもあるはずだ。それが、スペースXが皆さんに届けたい未来だ。」

SpaceXは、マスク氏が2023年に設立したAI開発企業xAI社を今年2月に買収統合し、AI事業も事業領域としています。なおSNSのXはxAI傘下となります。同社の事業領域は大きくは3つに分けられ、宇宙、通信接続、AI、となっています。2025年の同社の全体およびセグメント別の収益は以下のとおりです。
全体:売上 186億7400万ドル、調整後EBITDA 65億8400万ドル
宇宙セグメント:売上 40億8600万ドル、調整後EBITDA 6億5300万ドル
通信接続セグメント:売上 113億8700万ドル、調整後EBITDA 71億6800万ドル
AIセグメント:売上 32億100万ドル、調整後EBITDA (-)12億3700万ドル

セグメント別の事業概要は以下のとおりです。
◆宇宙セグメント
Falcon9ロケット:1段目再使用型ロケット。低コスト・超高頻度打ち上げを実現。主力ロケットとして運用中。衛星打ち上げライドシェアプログラムとしてTransporter、Bandwagonシリーズなどを定期運用。自社Starllink衛星を大量輸送。国家安全保障輸送プログラム(NSSL:National Security Space Launch)で国防総省の重要ローンチミッションを担当。
Starship:完全再使用型の超大型ロケット(Super Heavy)+宇宙船(Starship)。現在までに12回の試験飛行を実施、現在Starship V3の開発進行中。Starship HLS(Human Landing System)は、アルテミスミッションの有人月面着陸船の候補。Starshipは大気圏再突入による地球帰還と再使用が可能。2028年以降に火星への輸送ミッションを計画。
Dragon宇宙船:国際宇宙ステーションへの補給と廃棄、および宇宙飛行士の往復輸送。NASAの商業補給サービス(CRS: Commercial Resupply Service)、および商業乗員輸送計画(CCP: Commercial Crew Program)で運用中。

◆通信接続セグメント
Starlink:低軌道通信衛星ネットワーク。2020年よりサービス運用開始。現在、軌道展開数は9600機以上。契約者は164カ国・地域にまたがり1000万人超。衛星・モバイル直接通信(D2D)に向けた衛星投入も開始。
Starshield:軍事用衛星ネットワーク。Starlinkベースに開発。通信、観測、ペイロードホスティングで運用。衛星間光通信を実装。

◆AIセグメント
AIインフラの開発構築。AIモデルGrok。
百万機レベルの衛星による宇宙AIデータセンター構想


【参考】

SpaceX

Nasdaq

【関連リンク】

ロケット製造・ローンチ

金融・業績・再編

SpaceX

Falcon9ロケット

Starship

Dragon宇宙船

Transporter (rideshare)

Bandwagon (ライドシェアローンチ)

Starlink

Space AI Data Center (SpaceX)

上場・株式


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