AstroX、気球からのロケット空中発射方式Rockoonによるロケット弾道飛行ミッションを発表

AstroX announces a rocket ballistic flight mission using Rockoon, a balloon-launched rocket system

2026-05-27

AstroXは、気球からのロケット空中発射方式Rockoonでのロケット弾道飛行ミッションを2026年度に実施することを発表しました。弾道ロケットFOX2を気球から吊り下げた垂直型姿勢制御装置に搭載、成層圏(高度10~50km)まで運んでから点火、発射する計画です。FOX2は発射後、高度100kmの宇宙空間到達を目指します。Rockoonは、RocketとBalloon(気球)から取った名称となります。

Rockoon方式について、AstroXはJAXAの共創活動プログラムJ-SPARCで、2024年よりJAXAと気球用の垂直型姿勢制御装置の共同開発や地上試験などを行ってきました。
FOX2は、全長約5m、ドライ重量126kgのハイブリッドロケットです。2024年11月に地上からの打ち上げ実験に成功した高度10㎞級のFOX1ロケットの改良版・後継機となります。FOX2では、成層圏に合わせた点火装置などへの仕様変更が行われています。今後、2026年度上半期に気球の係留・放球実験を複数回行い技術成熟度を高め、下半期でFOX2の打ち上げを実施する予定です。

FOX2にはペイロードも決定しており、高知工科大学で研究開発が進められているインフラサウンドセンサが搭載予定です。インフラサウンド(超低周波音)とは、人間の耳には聞こえない20 Hz以下の非常に低い周波数の音波です。地震、津波、火山噴火、雷など大規模な自然災害時に発生し、大気中を遠くまで伝わる性質を持つため、防災や早期警戒システムへの応用が検討されています。FOX2飛行ミッションでは、ロケットと気球にそれぞれインフラサウンドセンサを搭載します。地上のセンサと合わせて、地上、成層圏、成層圏~宇宙空間の3つの異なる高度領域から同一音源で発生するインフラサウンドを同時観測(三次元観測)する計画です。これにより地上では観測が難しい高度方向への伝搬特性の解明を目指すものです。

今回、FOX2飛行ミッションに加えて、AstroXのスポンサーシッププログラム「AstroX Rockoon Challenge」が発表されました。宇宙開発への挑戦のパートナー企業として連携するもので、第1弾スポンサーとしてプリント配線板メーカーの日本シイエムケイ社(CMK)が参画します。同社では宇宙分野への事業展開も視野に、AstroXの取り組みを支援する予定です。


【参考】

AstroX

AstroX

★ リンクURLは掲載日時点で有効のものです

【関連リンク】

ロケット製造・ローンチ

AstroX

Rockoon (空中発射方式ロケット)


△ 一番上に戻る