獺祭と三菱重工、宇宙での日本酒醸造に成功
Dassai and Mitsubishi Heavy Industries have successfully brewed sake in space
2026-04-28
酒造メーカーの獺祭と三菱重工は、宇宙での日本酒醸造に成功したことを発表しました。宇宙空間での日本酒醸造は史上初とのこと。獺祭では、2050年に月面での酒造を目指す「獺祭MOONプロジェクト」を2024年に開始。今回はその第一弾ミッションとして国際宇宙ステーション(ISS)での清酒醸造の実証に取り組んだものです。
両社が開発したISS用の醸造装置と清酒の原料は、昨年10月のH3ロケット7号機により打ち上げられた、日本の新型宇宙輸送機HTV-XでISSに輸送されました。ISS日本実験棟「きぼう」の重力発生機に醸造装置を取付け、地球の1/6程度の月面重力模擬環境を再現し、油井亀美也宇宙飛行士の協力のもと醸造試験を実施。2週間の醸造試験でサンプル(もろみ)を採取、冷凍保管し今年2月に地球に帰還、回収されました。
回収したもろみ約260gは、今年3月に獺祭で搾られ、清酒116mlに仕上げられました。獺祭は、このうち100mlをボトル1本に詰めて販売したとのこと。価格は税抜き1億円で、売上は宇宙開発に寄付される予定です。ISSで醸造されたもろみは分析の結果、アルコール度数12%に達していることが確認されており、月面重力環境での日本酒造りは可能であることが実証されたとしています。
このミッションは、獺祭、三菱重工以外に、JAXAをはじめ多数の日本企業が協力したオールジャパンを中核とし、さらに国際協力のもと遂行されたものです。
民間宇宙ステーションや月面拠点など、宇宙での長期滞在が現実となる将来を見据えて、宇宙生活の質(QOL)に関する研究や取り組みが増えています。宇宙戦略基金第2期の技術開発テーマ「宇宙転用・新産業シーズ創出拠点・SX-CRANE」では、早稲田大学が技術開発課題名称「一般民間人の健康・快適宇宙生活を実現する宇宙QOL研究開発拠点」で代表機関に選定され、多数の連携機関と開発に取り組む予定です。
【参考】
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