Dawn Aerospaceの軌道上燃料補給ネットワークLOOP、2029年の商業サービス開始を計画
Dawn Aerospace’s in-orbit refuelling network, LOOP, plans to launch commercial services in 2029
2026-04-13
Dawn Aerospace社は、軌道上燃料補給ネットワーク「LOOP」の商業サービスを2029年に開始する意向を明らかにしました。
LOOPネットワークは、サービサー宇宙機(SUV:Space Utility Vehicle)が軌道上のクライアント衛星にドッキングし、燃料を補給するサービスです。軌道上補給により、クライアント衛星の運用期間の延長、ミッション運用の自由度向上、全体コストの低減などに寄与します。LOOPは、軌道上燃料格納庫(OPD: Orbital Propellant Depot)と、補給を行うサービサー宇宙機(SUV)のセットで構成され、SUVがクライアント衛星とOPDの間で繰り返し燃料補給を行うものです。
Dawn Aerospaceは、衛星用推進装置SatDrive等で多くの納入実績があり、また燃料補給ポート(DFT:Docking and Fluid Transfer)を商用化しています。DFTは、一定推力以上のSatDriveには標準装備となっています。DFTは補給機側(Active)とクライアント側(Passive)で構成され、燃料補給以外に電力供給やデータ接続も可能です。Passive DFTはコンパクトで、装着による質量増分は600グラムとのことです。未だ軌道上の補給ネットワークが構築されていない段階で、クライアント衛星側にかけるコストと設計上の負担を抑えて、ドッキング・補給可能な推進装置の普及を企図しています。
Dawn Aerospaceでは現在、SUVとミニバージョンのOPDを開発中で、2028年に軌道上補給実証を行う予定です。その後、2029年よりLOOPネットワークのサービスを開始する意向です。なお同社は、2025年9月にはフランス国立宇宙研究センター(CNES)より、軌道上補給プラットフォームの共同技術研究に、軌道上サービス企業Infinite Orbits、Exotrailとともに選定されています。
LOOPに近い軌道上補給サービスを構想している企業としては、Orbit Fab社(米国本社、英国法人)があります。同社も自社開発した燃料補給システムRAFTI(passive)とGRASP(active)を使用し、サービサー宇宙機で軌道上燃料格納庫を起点とする補給サービスを行う構想です。RAFTIはアメリカ宇宙軍のフライト認証(TRL8)を取得しています。Orbit Fabは2025年11月に、欧州宇宙機関より軌道上燃料補給実証ミッションASTRALの主契約者に選定されました。ASTRALでは、2028年までにサービサー宇宙機で軌道上の衛星に対してドッキング、および燃料補給を行う計画です。
【参考】
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【関連リンク】
DFT (Docking and Fluid Transfer)
