NASA、約53年振りの有人月ミッションArtemis IIのローンチに成功

NASA successfully launches Artemis 2, its first crewed lunar mission in 53 years

2026-04-01

NASAは、約53年振りの有人月周回飛行ミッション・Artemis IIの打ち上げを実施しました。2026年4月1日午後6時35分(EDT:米国東部夏時間)、NASA宇宙飛行士3名とCSA(カナダ宇宙庁)宇宙飛行士1名の計4名が搭乗したOrion宇宙船は、SLS(Space Lauch System)ロケットでフロリダ州ケネディ宇宙センターLaunch Pad39Bよりローンチされました。前回の有人月飛行は、アポロ計画最後の月面ミッションとなったアポロ17号で、1972年12月に打ち上げが実施されています。

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Credit: NASA/Bill Ingalls

Artemis IIは、今後計画されているアルテミスミッションに先行して行う有人試験飛行で、約10日間で月のフライバイ(周回飛行)を行い、地球に帰還するミッションとなります。2022年に行われた前回のArtemis Iでは、無人のOrion宇宙船による月周回飛行と地球帰還に成功しています。今回のミッションでは、Orion宇宙船の安全システム、生命維持システム、航法システム、光通信システム、ドッキングに備えたRPO(近接運用)能力、などの各種機能が検証されます。Orionの主契約者はLockheed Martin社です。生命維持環境、電力、推進力などを供給し、Orionの飛行機能を支えるサービスモジュールは、Airbusをリードとする欧州の企業コンソーシアムが開発製造を行ったものです(ESM:European Service Module)。
Artemis IIの宇宙飛行士4名は、以下のとおりです。
船長:リード・ワイズマン(NASA)
パイロット:ビクター・グローバー(NASA)
ミッションスペシャリスト1:クリスティーナ・H・コッチ(NASA)
ミッションスペシャリスト2:ジェレミー・ハンセン(CSA)

今後Orion宇宙船は燃焼マヌーバを実施し、地球周回軌道から月遷移軌道へと移行、4月6日に月フライバイとなります。その後、月の重力アシストを得て地球への帰路につき、太平洋に軟着水する予定です。
今年2月、NASAはアルテミスミッションの計画修正を発表。次回Artemis 3は2027年の予定で、月ではなく地球低軌道上での月着陸船(HLS:Human Landing System)とOrionのドッキングや、宇宙服の技術実証ミッションとなりました。これは、これまで計画になかった追加ミッションで技術成熟度を高めるために実施されます。この実証を経た次のArtemis 4は有人月面着陸ミッションで、2028年に実施予定です。NASAは、以後毎年1回は月ミッションを実施するとしています。


【参考】

NASA

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