アメリカ宇宙軍、ロケット打ち上げ時の専任サイバーセキュリティ部隊を設置
US Space Force establishes dedicated cybersecurity unit for rocket launches
2026-03-23
アメリカ宇宙軍・宇宙システム司令部(SSC: Space Systems Command)は、ロケット打ち上げ時のサイバー攻撃への防御を専用に行う防御的サイバー作戦運用部隊を立ち上げました。設置したのは2部隊で、米国西海岸ローンチレンジ(射場)を担当する630 Cyberspace Squadron(630 CYS)と、東海岸ローンチレンジを担当する645 CYSとなります。
630CYSは、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地を管轄するSpace Launch Delta 30(SLD30)の下に、645CYSはフロリダ州パトリック宇宙軍基地を担当するSpace Launch Delta 45(SLD45)の指揮下で運用される予定です。Deltaはアメリカ宇宙軍の部隊編制の単位で、部隊群、空軍の航空団(Wings)に相当します。
両部隊は、打ち上げレンジのリアルタイムでのサイバー防御を選任で担当します。衛星管制、衛星ネットワーク、地上システムなどの宇宙システムのサイバー防御はこれまでも行われていましたが、打ち上げ当日のサイバー防御専用部隊の独立編制が明示された例は、これまでに無いと思われます。
645CYSのジョン・クイン中佐は次のように述べています、「数年前までは、発射場では主に物理的なセキュリティが重視されていました。つまり、許可されていない人員を機密区域に入れないようにし、重要な設備に対する破壊工作やスパイ活動を防ぐことでした。しかし、宇宙運用がデジタル化されるにつれ、我々は数多くの潜在的なサイバー攻撃に対するセキュリティ対策を強化せざるを得なくなりました。現代の衛星に組み込まれている妨害対策機能と同様に、新設されるCyberspace Squadronは、衛星や地上システムの乗っ取りから、マルウェアを用いたシステムへの不正アクセスに至るまで、無数の潜在的な脅威から打ち上げシステムを守る役割を担うことになります」
【参考】
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