Space Compass、静止軌道光データ中継衛星の調達をSWISSto12と契約
Space Compass signs contract with SWISSto12 for the procurement of a geostationary optical data relay satellite
2026-03-23
Space Compassは、静止軌道(GEO)光データリレー衛星の調達契約をSWISSto12(スイス)と締結しました。
従来の地球低軌道(LEO)上の観測衛星と地上受信局間のデータ伝送は、衛星高度の低さにより捕捉(通信)可能な時間に制約があり、伝送に長時間を要します。これをはるかに高い、高度約36000kmの静止軌道上のデータリレー衛星を経由(中継)することで、LEO衛星との長時間接続、またデータリレー衛星・地上局間では静止状態を保つため常時接続が可能となります。結果、観測データのダウンリンク時間の大幅な短縮が見込まれるものです。
SWISSto12は、2011年に設立され、3Dプリントで製造されるアンテナなどのRF(無線)製品の納入で豊富な実績を有しています。また従来、大型であった静止軌道衛星を小型化したHummingSatを開発。HummingSatはGEO衛星としては小型の質量約1000kg、ペイロード容量200kg以上となっており、製造コスト、納期、ローンチコストを大きく下げることに成功したとされています。
今回の調達契約に基づいて、同社はHummingSatベースのGEO光データリレー衛星を開発し、Space Compassに納入する予定です。Space Compassはこれを1号機としており、後続機の予定がある模様です。
Space Compass社は、NTTとスカパーJSATの合弁企業で2022年に設立されました。衛星による光データ中継サービスや、HAPS(高高度プラットフォーム)を活用した非地上系ネットワーク(NTN)の開発を手掛けています。同社は、NEDOの「光通信等の衛星コンステレーション基盤技術の開発・実証」の実施機関の1社です。2025年3月には宇宙状況把握のデータ送信を想定した、防衛省の「静止軌道間光通信技術実証」の実施機関に選定されています。また同社は、同年11月には宇宙戦略基金事業・第2期の技術開発テーマ「衛星光通信を活用したデータ中継サービスの実現に向けた研究開発・実証」の実施企業にも選ばれています。
この宇宙戦略基金事業においては、2030年度までに、低軌道と静止軌道間の衛星光通信技術を確立、データ中継に必要なネットワーク制御・監視システムを開発し、商用提供を開始することを目指すとされています。
【参考】
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