NASA、Artemis IIミッションを4月1日以降にローンチ実行予定
NASA plans to launch the Artemis II mission on or after 1st of April
2026-03-12
NASAは、Artemis IIミッションの飛行準備完了審査(FRR:Flight Readiness Review)を終え、同ミッションを4月1日かそれ以降に実行する、と発表しました。決定を受け、来週SLSロケットとOrion宇宙船は、ビークル組み立て棟(VAB: Vehicle Assembly Building)からローンチパッドへと移動する予定です。FRRには、搭乗する宇宙飛行士4名も参加し、参加した全チームが実施に賛成したとのこと。
Artemis IIは、アポロ計画以来50年振りとなる有人月ミッションです。Orion宇宙船にNASAとCSA(カナダ宇宙庁)から選抜された4名の宇宙飛行士が搭乗、月のフライバイを行い、帰還します。
今年1月時点で2月6日以降のローンチウィンドウが発表され、2月3日に第1回のウェットドレスリハーサルが完了しました。ウェットドレスリハーサルは、ローンチパッド上で燃料注入も含めロケット打ち上げ直前までのシーケンスを予行演習し、準備状況の最終確認を行うものです。1回目リハーサルでは、推進剤の液体水素のリークが発生し、カウントダウン残り約5分で停止しました。この結果、ローンチは3月以降となっています。
その後、2月19日に2回目のリハーサルが完了。リハーサルは順調でしたが、リハーサル終了後に、上段エンジンの環境維持と推進剤加圧に使用するヘリウムガスの流入が停止する事象が発生。この事象の調査と対策のためにSLSロケットとOrionは、ローンチパッドからビークル組み立て棟(VAB)へと戻される結果となりました。またこれを受けて、3月のローンチは無いことが発表されていました。
Artemis IIでは、後に続くアルテミスの有人月ミッション等に向けてOrion宇宙船の安全システム、生命維持システム、航法システム、光通信システム、ドッキングに備えたRPO能力など各種機能試験が行われます。搭乗する宇宙飛行士達によりこのOrion宇宙船は「Integrity」(誠実・完全性)と命名されています。「Integrity」には、このミッションに参加した数多くの人々への信頼や敬意、多大な努力の統合・結実、などの意が込められているとのことです。
Artemis IIの宇宙飛行士4名は、以下のとおりです。
船長:リード・ワイズマン(NASA)
パイロット:ビクター・グローバー(NASA)
ミッションスペシャリスト1:クリスティーナ・H・コッチ(NASA)
ミッションスペシャリスト2:ジェレミー・ハンセン(CSA)
【参考】
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