ATMOS Space Cargo、ポルトガル当局より宇宙機再突入ライセンスを取得
ATMOS Space Cargo secures spacecraft re-entry license from Portuguese authorities
2026-03-05
ATMOS Space Cargo社(ドイツ)は、ポルトガルの国家通信庁(ANACOM)より宇宙機の再突入ライセンスを付与されたことを発表しました。今回付与されたのは単一ライセンスで、宇宙機による軌道上からの大気圏再突入後、大西洋上のアゾレス諸島・サンタマリア島沖への海上着水、回収を認可するものです。欧州領域への商業宇宙機の制御再突入に付与される初のライセンスとのこと。
ATMOS Space Cargoは、宇宙利用・再突入(回収)カプセルPHOENIXを開発しています。宇宙空間の微小重力環境を利用した医薬品や半導体などの開発製造に需要が見込まれています。2025年4月には試作機PHOENIX1による飛行・再突入試験を実施し、飛行データの取得に成功しています。同社では、PHOENIX1に推進装置を搭載し改良したPHOENIX2の開発を進めています。このPHOENIX2の初飛行となるPHOENIX2.1ミッションが今回のライセンスの対象で、打ち上げ予定は現状、2026年後半となっています。
ポルトガル政府はポルトガル宇宙庁(Portuguese Space Agency)を2019年に設立、国家宇宙戦略「Potugal Space 2030」を掲げ、観測衛星事業や宇宙インフラ整備など宇宙セクターの基盤強化を推進しています。アゾレス諸島サンタ・マリア島で宇宙港の開発が進められており、同宇宙庁の本部もサンタ・マリア島となっています。2025年8月には同島でローンチセンター運営を担うAtlantic Space Port Consortium(ASC)に、政府当局より運用ライセンスが付与されています。
またポルトガルは、昨年11月には欧州宇宙機関(ESA)と宇宙港開発で提携しました。同拠点は、ESAが開発中の再使用型宇宙往還機Space Riderの着陸地とすることが計画されています。
【参考】
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【関連リンク】
Atlantic Spaceport Consortium (ASC)
