NEC、三菱電機、Pale Blueの3社、軌道間輸送機(OTV)開発に参入
NEC, Mitsubishi Electric and Pale Blue have each separately entered the development of orbital transfer vehicles (OTVs).
2026-01-30
NEC、三菱電機、Pale Blueの3社は、軌道間輸送機(OTV)開発への参入が決定しました。1月23日に、宇宙戦略基金事業・第2期開発テーマ「空間自在移動の実現に向けた技術」のサブテーマ、「軌道間輸送機(OTV: Orbit Transfer Vehicle)の開発」に3社が選定されたことが発表されました。
3社は、個別に自社開発課題テーマに沿ったOTV開発に入る見込みです。各社の技術開発課題の名称は以下のとおりです。
・日本電気(NEC)
多様な軌道で衛星・軌道上サービスを早期実現する軌道間輸送機の開発
・三菱電機
自律的なRPOD 技術を活用した汎用軌道間輸送機の開発
・Pale Blue
シスルナ以遠における枝線輸送を担う超小型軌道間輸送機の開発
Pale Blue社は、連携機関の東京大学とともに開発し、軌道間輸送機を新事業として推進することを発表しました。同社は水を推進剤とする推進装置を開発しており、自社の推進装置を活用したOTVを計画しています。
宇宙戦略基金事業の要件では、軌道間輸送機については2032年度までを目安に、地球低軌道(LEO)、静止軌道(GEO)、シスルナ領域(月周回軌道、ラグランジュ点)の各軌道をターゲットとする軌道間輸送機(OTV)を開発し軌道上実証を実施、TRL7レベルの達成を目指す、とされています。
軌道間輸送機や軌道上補給などのサービスは、今後の衛星運用や宇宙開発において主要なインフラとなるポテンシャルが高いことから、世界的に開発が進められています。米国や欧州のほか、インドのスタートアップ企業なども参入しています。米国・欧州ですでにプロジェクト複数が先行していますが、一部商業化事例を除いてまだ開発フェーズにあります。
日本では今回選定の3社以外に、宇宙戦略基金事業には選定されていませんが、ispaceが軌道間輸送機の開発を検討していることがアナウンスされています。
【参考】
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