Agile Space Industries、米国オクラホマ州に宇宙テストセンターの建設を開始
Agile Space Industries begins construction of Space Test Center in Oklahoma, USA
2026-01-26
宇宙推進機製造のAgile Space Industris社(米国)は、米国オクラホマ州タルサで「宇宙テストセンター」(Space Test Center)の建設に着手しました。第1フェーズの位置づけで、2000万ドルを投資して着工し、推進装置(エンジン)の試験インフラとサービスを提供予定です。最終的には2億ドル規模の推進装置試験エコシステムを形成することを計画しています。
Space Test Center(STC)は、開発需要が多い小型~中型クラス(推力25~300ポンド)の推進装置を対象に、迅速で高い処理能力を持ち、高度なデータ取得システムを備えた試験施設とサービスを提供予定です。Agile社によれば、このクラスのハイパーゴリック(自燃性推進剤)推進装置の試験環境は少なく、リードタイムも長いなど、ボトルネック化しているとのこと。これらに対応した新たな試験施設と、自社の推進装置技術を組み合わせて、宇宙産業の幅広い顧客のミッションに対応した試験サービスを提供する予定です。
Agile Space Industries社は、宇宙機向けの化学推進装置の開発製造を手がけています。同社の推進技術は、Astrobotics社の月着陸船Griffin、True Anomaly社のJackal宇宙機(VICTUS HAZEミッション)、TEC(The Exploration Company)が開発を進める再使用型宇宙輸送機Nyx、などに採用実績があります。
オクラホマ州は宇宙産業の誘致・集積を進めています。Space Test Centerは、オクラホマ州タルサ国際空港内の約20エーカーの敷地に建設され、今後「Tulsa Space Park」という地域宇宙産業クラスターの核となることが期待されています。今回のTulsa Space Park以外に、内陸部では少ない宇宙港の1つで、連邦航空局(FAA)認可済みのオクラホマ宇宙港(Oklahoma Spaceport)があり、スペースプレーン(Aurora)の運用などが予定されています。また同州には米国空軍の整備、修理、オーバーホール(MRO)拠点として長い歴史をもつティンカー空軍基地(Tinker Air Force Base)があり、同基地を支える航空宇宙サプライチェーンが存在しています。この既存の航空宇宙サプライチェーンの技術基盤は、新たに宇宙産業へと転用・活用されるポテンシャルがあると見られます。
【参考】
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