宇宙戦略基金事業・第2期技術開発テーマ「月極域における高精度着陸技術」の実施事業者にispaceが選定
ispace selected as implementing organisation for Phase 2 Technology Development Theme ‘High-Precision Landing Technology in Lunar Polar Regions’ of the Space Strategy Fund Programme
2026-01-16
JAXAは宇宙戦略基金事業の第2期技術開発テーマ「月極域における高精度着陸技術」の実施事業者にispace社を選定しました。採択された技術開発課題の名称は「南極近傍への高精度着陸と通信中継衛星を用いた極域でのペイロード活動支援」となります。
月ミッションの世界的な増加に伴い、今後、月面活動に関連する新たな市場形成が見込まれます。中でも月南極域は水資源があるとされ、有望な活動領域候補となっています。月南極域で持続的な活動を行うためには、水資源の存在、高い日照率、高い地球可視率などに加えて、月面の好適な地形などの諸条件が挙げられ、これらを満たす限られた場所に高精度に着陸できる技術が要求されます。JAXAは2024年に月着陸実証機SLIMで、月面への目標地点に100m以内のピンポイント着陸に成功しています。
この技術開発プロジェクトにおいては、SLIMと同等以上の月面への高精度着陸技術により、難易度の高い月南極域への着陸にも対応する能力を民間において実装し、月面輸送における国際競争力を高め、また日本の月面活動の促進を目指す計画です。
具体的には、2030年度までに月南極域に高精度着陸(目標地点に対し100m以下)が可能な月着陸船を開発し、月面着陸およびペイロード輸送・運用の実証(TRL7相当)を実施することを目指します。この月面輸送のペイロードは、宇宙戦略基金事業の他の月関連プロジェクトの技術実証が想定されています。当プロジェクトの基金からの支援総額は、最大で200億円となります。事業開始2年後にステージゲート審査を行い、追加3年間の支援オプションが検討されます。
Ispace社では、2022年のミッション1および2025年のミッション2、と2度の月面探査ミッションを実施した実績があります。両ミッションとも月周回軌道に到達し、ランダーによる月面着陸シーケンスに入るまでの成果を得たものの、いずれも着陸には失敗しています。
今回の選定を受けて同社では、当プロジェクトをミッション6とし、月着陸船開発の開始を正式に発表しました。ミッション6は、2029年の打ち上げを目指すとしています。
【参考】
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