アメリカ宇宙開発庁(SDA)、ミサイル探知・追尾衛星コンステレーション(TRKT3)72機の製造・運用を4社と契約
The Space Development Agency (SDA) has contracted four companies for the manufacture and operation of 72 missile warning and tracking satellites (TRKT3).
2025-12-19
アメリカ宇宙開発庁(SDA)はミサイル探知・追尾衛星群(TRKT3:Tracking Layer Tranche 3)、計72機の製造と運用を米国企業4社と契約しました。契約総額は約35億ドルです。
SDAは大規模な軍事衛星コンステレーション、PWSA(増殖型戦闘宇宙アーキテクチャ)の構築を進めています。PWSAは機能別にTransport(光通信)、Tracking(敵ミサイル追尾)など、7つの衛星群レイヤーで構成されます。Trancheは概ね2年サイクルの展開時期によるバッチ区分で、衛星配備を進めながら技術仕様も並行して向上させていく計画で、仕様が段階的にグレードアップされ、Tranche 0,1,2,3と上がっていきます。
今回の契約授与は、このうちのTracking Layer(ミサイル探知追尾)のTranche3にあたるものです。PWSAは現在、Tranche1の打ち上げが開始されており、Tranche2の詳細設計審査(CDR)と製造段階に入り始めている状況です。TRKT3衛星群の打ち上げ開始は2029年度の予定です。
契約した4社と契約概要は以下のとおりです。
・Lockheed Martin
11億ドル:18機のミサイル探知・追尾・防衛センサ(MWTD)衛星
・Rocket Lab USA
8億500万ドル:18機のミサイル探知・追尾・防衛センサ(MWTD)衛星
・Northrop Grumman
7億6400万ドル:18機のミサイル探知・追尾(MW/MT)衛星
・L3Harris Technologies
8億4300万ドル:18機のミサイル探知・追尾(MW/MT)衛星
TRKT3衛星は、極超音速ミサイルにも対応可能な探知・追尾能力を有し、ミサイル防衛用の火器管制クラスのセンサも搭載される予定です。低遅延の光通信機能であるTransport Layer衛星とも相互運用可能で、一体的に統合運用される計画です。SDAでは、Tranche3の展開により全世界の常時警戒体制に近い状態が実現するとしています。
【参考】
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