宇宙戦略基金事業・第2期技術開発テーマ「高頻度打上げに資するロケット製造プロセスの刷新」に9社が選定

Nine companies selected for the Space Strategy Fund Project, Phase 2 Development Theme: ‘Revolutionising Rocket Manufacturing Processes to Support High-Frequency Launches’

2025-12-19

JAXAは、宇宙戦略基金事業・第2期技術開発テーマ「高頻度打上げに資するロケット製造プロセスの刷新」の実施機関として9社を選定したことを発表しました。

衛星利用や宇宙活動の増加により、衛星打ち上げ需要は拡大しています。これに対してロケットの打ち上げ回数は世界的に大幅に不足している状況です。日本においては現状、基幹ロケットH3での年10回未満の打ち上げにとどまっていため、衛星事業者は海外ローンチャーに頼らざるを得ず、経済的利益の流出や、打ち上げ機会制約による技術開発の遅れなどが生じています。
日本での高頻度打ち上げ輸送システムの構築に向けて、国内企業においても複数のローンチシステムが開発中となっています。安定的なロケットの高頻度打ち上げを実現するには、ロケット部品供給での量産化、低コスト化に加えて、生産・組み立て納期の短縮などの製造プロセスの進化も必要となります。

当プロジェクトでは、ロケット製造プロセスの高度化を進めることで、高頻度打ち上げの実現に寄与することを目指します。今年11月に実施事業者7社が選定された、別件の第2期技術開発テーマ「高頻度打上げに資するロケット部品・コンポーネント等の開発」とセットで、宇宙戦略基金の基本方針の1つ、「2030 年代前半までに、基幹ロケット及び民間ロケットの国内打上げ能力を年間 30 件程度確保」の実現を目指します。

具体的には、2029年度までに以下の技術開発を実施し、TRL7~9の達成を目標とします。
・大型部品であるロケット構造体の特殊加工技術の効率化
・ロケット組み立てなど人手を要する作業の効率化(ロボット自動化など)
・品質保証検査の効率化

開発期間は事業開始から2年間で、ステージゲート審査の結果によりさらに2年間の延長オプションがあります。支援金額は、全体で約245億円を上限とし、1件あたり最大60億円程度の予定です。
プロジェクトに選定された9社、およびその技術開発課題の名称は以下のとおりです。

・株式会社IHI
「燃焼器一体設計/製造によるロケットエンジン製造プロセスの革新」
・赤星工業株式会社
「ロケット用推進剤タンクのシリンダ部品製造プロセス開発」
・スペースワン株式会社
「ロボティクス技術を活用した固体燃料モータの製造プロセスの刷新」
・東レ・カーボンマジック株式会社
「大径円筒成形体および大型3次元形状成形体の自動積層技術」
・徳田工業株式会社
「薄肉高精度大物部品生産拡大へ向けた課題」
・株式会社光製作所
「自動化及び制約解除による宇宙輸送機部品の機械加工技術強化」
・富士精工株式会社
「ロケット用ベローズ製品製造工程と真空熱処理炉の近接効果とその実証」
・北斗株式会社
「ロケット構造組立のフレキシブル組立システムの開発」
・株式会社UACJ
「ロケット構造体用大型アルミニウム鍛造品の製造プロセス刷新」


【参考】

JAXA

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