ポルトガルと欧州宇宙機関、宇宙ハブを大西洋サンタ・マリア島に整備することで合意
Portugal and the European Space Agency have agreed to establish a space hub on the Atlantic island of Santa Maria.
2025-11-27
ポルトガル政府と欧州宇宙機関(ESA)は、大西洋の離島アゾレス諸島サンタ・マリア島に、協力してSanta Maria Space Hubを開発することで合意しました。同拠点を、ESAが開発を進める再使用型宇宙往還機Space Riderの着陸地とすることも、合意には含まれています。
協力合意書は、2025年11月27日、ドイツ・ブレーメンで開催中のESA閣僚級理事会(CM25)で締結されました。
ポルトガル政府はポルトガル宇宙庁(Portuguese Space Agency)を2019年に設立、国家宇宙戦略「Potugal Space 2030」を掲げ、観測衛星事業や宇宙インフラ整備など宇宙セクターの基盤強化を推進しています。アゾレス諸島サンタ・マリア島で宇宙港の開発が進められており、同宇宙庁の本部もサンタ・マリア島となっています。今年8月には同島でローンチセンター運営を担うAtlantic Space Port Consortium(ASC)に、政府当局より運用ライセンスが付与されています。
欧州宇宙機関は、Santa Maria Space Hubの施設建設にも協力するとのことで、開発の加速が見込まれます。
Space Riderは欧州宇宙機関(ESA)が開発する、再使用型・軌道上実証用の無人宇宙機です。Thales Alenia Space社がプロジェクトの主契約者および再突入ビークルの開発を担っています。同機は欧州のVega-Cロケットで打ち上げ後、地球低軌道(LEO)に2か月程度滞在しペイロードの宇宙実証を行います。軌道上で実証終了後、軌道上フライト機能を集約したサービスモジュールから分離、大気圏突入を行い、地球の目標着陸地点にパラシュートを使用した軟着陸で帰還します。再突入ビークルは再使用可能で、6か月程度のメンテナンス作業後に次ミッションを行うことが可能としています。
Space Riderの初飛行は2028年に予定されています。打ち上げはフランス領ギアナの欧州宇宙港で行われ、低軌道での運用後に再突入し、サンタ・マリア島に軟着陸を行う流れとなります。同島の施設は将来的にさらに拡張され、Santa Maria Space Technology Centreとして、恒久的な地球・宇宙間の往復拠点とすることが構想されています。
【参考】
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【関連リンク】
Atlantic Spaceport Consortium (ASC)
