Redwire、国防高等研究計画局(DARPA)の超低軌道衛星実証ミッションOtterのフェーズB契約を締結
Redwire secures Phase B contract for DARPA's very-low earth orbit satellite demonstration mission, Otter
2025-11-19
Redwire(米国)は、国防高等研究計画局(DARPA)の超低軌道衛星実証ミッションOtterのフェーズB契約を授与されたことを明らかにしました。契約額は4400万ドル。
OtterはDARPAの超低地球軌道(VLEO)での衛星実証ミッションです。Redwireは、2024年にDARPAによりOtterの主契約者に選定、開発を開始していました。同社のVLEO衛星プラットフォームSabreSatをベースに開発が進められています。フェーズB契約に基づいてRedwireは、Otter実証機の開発製造を完了し、ミッションローンチに向けて納入する予定です。
Rediwire社は、欧州宇宙機関のVLEO実証機ミッションSkimsatの主契約者にも選定されています。Skimsatでは、同社欧州法人(ベルギー)で開発が進められているVLEOプラットフォームPhantomが使用される予定です。
超低軌道は100km~450kmの低高度領域です。地表に近いことのメリットとして、小型衛星の小さいペイロード(低コスト)でも高分解能撮像、低遅延通信が可能になることや、運用後に短時間で軌道離脱し宇宙デブリになりにくい、といった点があります。一方課題は、空気抵抗や重力が強く、推進装置による高度補償(修正)が多く必要になることや、原子状酸素による材料劣化、などが挙げられます。
高度補償の課題に関連して、Otter実証機では、空気吸入式(air_breathing)電気推進装置の実証が行われる予定です。空気吸入式電気推進とは、衛星の前方から(希薄な)空気を吸入、その空気を圧縮・集約し、衛星のソーラーパネルの電力で取り込んだ粒子をイオン化し加速して噴射、推力を得る仕組みです。推進剤は軌道上の薄い空気をその場で取り込んで使用するため、推進剤の搭載が不要で長期運用が可能になることが期待されます。
【参考】
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