ICEYEとRheinmetall、ドイツに衛星製造の合弁企業を設立
ICEYE and Rheinmetall establish a joint venture for satellite manufacturing in Germany
2025-11-07
衛星製造のICEYE(フィンランド)とドイツの防衛大手Rheinmetallは、ドイツ西部ノイスに衛星製造の合弁企業を設立しました。新会社は、Rheinmetall ICEYE Space Solutions GmbHです。出資比率は、Rheinmetall60%、ICEYE40%となります。合弁企業設立は2025年5月に発表済みでした。新会社は年内に運用開始となり、衛星製造は2026年に開始予定です。
ICEYE社は2014年設立の小型SAR衛星製造・運用を手がける企業です。SAR衛星(合成開口レーダー衛星)は、レーダーを使用し天候や時間に左右されない高精度な地球観測が可能です。災害状況の把握、インフラ監視、資源管理(農業、林業)、地殻変動の監視、船舶監視など、幅広い用途に利用されています。SAR衛星は、軍事用の監視偵察(ISR)にも利用されており、ICEYEのSAR衛星データは、すでにRheinmetallとの協業によりウクライナ軍に提供されています。また先月(10月)には日本のIHIが、ICEYEとデュアルユース(軍民両用)SAR衛星24機の調達契約を結んでいます。この衛星24機は日本国内で製造予定とのことです。
Rheinmetall社は1889年創業、ドイツ・デュッセルドルフを本社とする防衛装備・自動車部品の大手メーカーです。火砲や砲弾の開発製造に長い実績を有しています。また同社は指揮統制システムTacNETの開発、センサ統合システムによる意思決定支援など、兵器システムのデジタル化・ネットワーク化を進めています。Rheinmetallは、ドイツの自律的な防衛基盤や宇宙能力確立を支援するため、安全保障向け宇宙クラスター(Rheinmetall Space Cluster)を形成する意向を表明しています。軍の指揮統制システムを担う同社が宇宙企業との提携を進めることで、ドイツ国産で、多層的な宇宙ベースISR能力の導入を目指す計画と見られます。
【参考】
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