欧州宇宙機関、レーダー観測衛星Sentinel1-Dをローンチ

European Space Agency launches radar observation satellite Sentinel-1D

2025-11-04

欧州宇宙機関(ESA)は、レーダー観測衛星Sentinel1-D衛星のローンチを実施しました。衛星打ち上げは現地時間2025年11月4日、Ariane6ロケットに搭載され、フランス領ギアナの欧州宇宙港より行われました。

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Credit:ESA

Sentinel1-Dは打ち上げ34分後にロケットより分離、高度693kmの太陽同期軌道に投入されました。この打ち上げはAriane6の通算4回目、3回目の商業ミッションとなりました。
Sentinel1シリーズは、欧州の地球観測プログラム・コペルニクス計画を構成するSAR(合成開口レーダ)衛星群です。Cバンドレーダー機器を搭載し、同じ軌道上に180度逆サイドで正対した2機セットで運用されます。レーダー観測に加えて新たにAIS(自動船舶識別装置)による海上交通モニタリングも実施予定です。Sentinel1-DはSentinel1シリーズ最後となる4号機で、2024年12月に軌道投入されたSentinel1-Cとセットで今後7年間の運用が予定されています。初号機1-Aは2014年、2号機1-Bは2016年にローンチされ、以来各種の地球観測を継続してきましたが、両機ともに退役し軌道離脱後に廃棄となります。
SAR(合成開口レーダ)は、衛星から照射したレーダ(電波)の反射波をとらえて観測するもので、昼夜・天候に左右されずに高精度な地表観測が可能です。災害状況の把握、インフラ監視、資源管理(農業、林業)、地殻変動の監視、船舶監視など、幅広い用途に利用されています。

Sentinel1衛星シリーズは、主契約社Thales Alenia Spaceと欧州企業コンソーシアムにより開発製造されました。
コペルニクス計画は欧州連合(EU)の地球観測プログラムで、欧州宇宙機関(ESA)や欧州気象衛星開発機構(EUMETSAT)、および欧州の宇宙産業が衛星の開発設計、打ち上げ、運用、データ取得等を担っています。専用衛星Sentinelファミリーをメインに、既存の商用衛星や地上データも組み合わせて全地球の陸海空のデータ各種、気候変動、災害対応、安全保障などにかかわる観測データを収集、データプラットフォーム化し公開しています。


【参考】

ESA

Thales Alenia Space

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