JAXA、新型宇宙ステーション補給機HTV-XをH3ロケットでローンチ
JAXA launches new space station resupply vehicle HTV-X aboard H3 rocket
2025-10-26
JAXAは、新型宇宙ステーション補給機HTV-Xの初ミッションの打ち上げを実施しました。打ち上げは2025年10月26日、H3ロケット7号機にて種子島宇宙センターより実施されました。H3ロケット7号機は、初となる固体ロケットブースター(SRB-3)4基を使用する24形態でのローンチとなりました。HTV-Xはロケット分離後、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて順調に飛行中です。10月30日にISSに到着・ドッキングする予定です。
HTV-Xは、2009年よりISS補給ミッションで運用されてきた宇宙ステーション補給機HTV「こうのとり」をアップグレードした後継機です。大型の与圧モジュールでISS運用に必要な機器・資材、水・食料を積載し補給ミッションを行います。また宇宙空間での曝露実験を行う大型の曝露カーゴを備えています。輸送能力はHTVとの比較で、質量で4トンから5.85トン、容積で49m3から78m3へと約1.5倍に強化されたほか、カーゴ給電にも対応し低温輸送も実現しています。また補給後にISSから分離し、最大1年半の軌道上実証ミッションを行うことが可能です。補給ミッションに加えて、宇宙実証の場としての活用が期待されます。軌道上ミッション終了後は、ISSで回収した廃棄物を搭載した状態で大気圏再突入により焼尽・廃棄されます。
ISSは2030年での退役が決定しています。今後HTV-Xは、月周回宇宙ステーションGatewayへの物資輸送や、商業宇宙ステーションへの輸送での使用が検討されています。ISSへのドッキングはISS滞在の宇宙飛行士のロボットアーム把持(キャプチャ・バーシング)操作で行われますが、Gatewayは宇宙飛行士が常時滞在しないため、今後自動ドッキング技術の確立が必要となります。
今回のミッションではISSに補給を行い、最大6か月係留後に分離し、軌道上実証ミッションフェーズに入ります。実証ではHTV-Xで高度を上げてからの超小型衛星の放出や、アンテナ・太陽パネルなどの宇宙構造物展開と展開後の構造特性計測などが行われます。また、HTV-Xに搭載した小型軽量の衛星レーザ測距(SLR)用小型リフレクター「Mt. FUJI」に地上から光を送信し、測距および姿勢推定を実証する予定です。
【参考】
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