Impulse Space、輸送能力3トンの月着陸船の開発予定を公表

Impulse Space announces plans to develop a 3-ton-capacity lunar landing architecture

2025-10-14

Impulse Spaceが月着陸船の開発を発表しました。現在開発中のHelios軌道間輸送機と、新たに開発する月着陸船を組み合わせて、月面へ3トンの輸送能力を確立するとしています。

Impulse Spaceは、2021年にSpaceXの創業メンバーの一人であるTom Muellerにより設立されました。ロケット打ち上げ後、衛星等のペイロードを希望の軌道へ移送する軌道間輸送機(OTV:Orbital Transfer Vehicle)の開発を主に手がけています。小型のOTV、Miraはすでに2回の軌道上ミッションの実績があります。大型のOTV、Heliosは現在開発が進められていて初飛行は2026年を予定しています。すでにHeliosのミッション契約受注やHeliosでの定期ライドシェアプログラムCaravanなども発表されています。

新たに開発する月着陸船はHeliosに搭載され、既存の中型-大型ロケットで地球低軌道に打ち上げられます。地球低軌道からHeliosで低高度の月周回軌道へと着陸船を輸送後に分離、着陸船で月面に到着する流れになります。
NASAの月面商業輸送サービス(CLPS)に選定されている月着陸船は複数の選択肢がありますが、輸送量の小さい小型のものです。またアルテミスミッションに使用予定のHLS(Human Landing System)は有人月面ミッションをサポートする大型のもので、現在開発中となっています。
Impulse社によれば、中規模サイズ(0.5トンから13トン程度)の需要に見合う機種がなく、そこに応えるべく開発を行うとのこと。中規模サイズの輸送能力では、月面探査車両、ローバー、通信リレー装置、発電機、居住モジュールなどの輸送が可能です。同社のMira軌道間輸送機はすでに飛行実証済み、Heliosも開発が進んでいます。同社には着陸船開発に必要な技術的な蓄積があるとしています。システムやコンポーネントも多くが内製でリスク低減や迅速な開発に資すると見られます。同社ではすでにエンジン開発に着手しています。
発表では、2028年に3トンの月面輸送を年2回実施することを目指すとしています。


【参考】

Impulse Space

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