クラフトビール製造のISEKADOと高砂電気工業、国際宇宙ステーションでのビール醸造を計画
Craft beer maker ISEKADO and Takasago Electric plan to brew beer on the International Space Station
2025-10-08
クラフトビール製造のISEKADOと高砂電気工業は、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟きぼうでのビール醸造実験を計画していることを発表しました。2026年のISSでの実証実施を目指します。
宇宙での発酵技術は現地での食料生産や生活の質(QOL)確保に必要と考えられますが、微小重力環境での発酵については未知の部分が多いとのこと。実験では、ISSで発酵させたビール酵母を地上に持ち帰り、ISEKADOが発酵状況や麦汁成分の分析を行う計画です。また宇宙から持ち帰った酵母で地上で醸造するビールを提供することも計画されています。
高砂電気工業は、2020年に宇宙での無人ビール醸造デバイスの設計を発表しています。プロジェクトでは、酵母や醸造技術はISEKADOが担当、高砂電気工業は流体制御や宇宙実験ノウハウなどの技術を提供、また特殊醸造容器は東洋製罐グループホールディングスが開発予定です。特殊容器開発にはキリンビールも協力しているとのこと。本プロジェクトはクラウドファンディングによる一般からの支援も呼びかけられています。
民間宇宙ステーションや月面など、宇宙での長期滞在時代の到来を見据えて、宇宙生活の質(QOL, Quality of Life)向上に関する検討や計画が、非宇宙企業の参加を伴いながら行われるようになってきました。
醸造との関連では、日本酒製造の獺祭が2050年に月面での酒造を目指す「獺祭MOONプロジェクト」を2024年に立ち上げ、そのステップとしてISSでの酒の醸造試験を計画しています。
ビールでは、サッポロビールと岡山大学の共同ミッションとしてISSで保管された大麦の子孫「宇宙大麦」からビール製造が行われた実績があります。またバドワイザービールを製造するビール大手Anheuser Busch社は、2017年に火星でのビール製造構想「Bud on Mars」を発表、ISSに大麦の種子を送り、微小重力環境で栽培データを取得した事例があります。
【参考】
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