Honda米国法人がAstrobotic Technologyと月面電力システムの共同開発へ
Honda's US subsidiary to jointly develop lunar power system with Astrobotic Technology
2025-09-30
Hondaの米国法人American Honda Motorは、Astrobotic Techonology社(米国)と月面電力システムの共同開発契約を締結しました。
本田技術研究所は2021年に、同社のコア技術を活かした新領域への挑戦として、宇宙領域への参入を発表。燃料電池と水電解技術を使った月面での循環型再生エネルギーシステム、月面ロボット、および再使用型小型ロケットの開発に取り組んでいます。2024年末には、American Honda社にSpace Development Divisionを設置し、米国宇宙産業との連携強化を図るとしていました。
Astrobotic社は、月面探査や宇宙機開発を手がけています。2024年1月には自社の月着陸船Peregrineで月ミッション(Peregrine Mission One)に挑みましたが、タンクから推進剤リークが発生する機体不具合により、ミッションは早期終了となっています。
Astroboticは、月面電力サービスLunaGridの開発を進めています。LunaGridは、幟のような形状のソーラーパネルを垂直に立てるVSAT(Vertical Solar Array Technology)で発電を行い、ワイヤレス電力伝送とCubeRoverと呼ばれる超小型ローバーがワイヤー(有線)で配電を行う計画です。月の越夜に対応し、長期運用が可能としています。LunaGridは2026年以降に最初の月面展開を予定しています。
Hondaの循環型再生エネルギーシステムは、水電解装置と燃料電池を組み合わせたシステムで、月面に存在するとされる水と、太陽エネルギーで酸素、水素、電気供給を継続的に行うものです。水電解装置は、太陽光発電により水を水素と酸素に電気分解します。その一部はクルーの呼吸やエネルギーに使用し、残りは燃料電池に供給されます。燃料電池は水素と酸素で発電し、水を出しますが、その水は水電解装置へと循環させます。
今回の両社の共同研究では、Hondaの循環型再生エネルギーシステムと、AstroboticのVSATを組み合わせるためのフィージビリティ研究を実施する予定です。VSATの月面での発電量をシミュレーションし、その結果を踏まえた循環型再生エネルギーシステムの最適な仕様を検証するほか、両システムの統合についても検証が行われる予定です。
【参考】
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