NASA、火星の地表サンプルに生命の痕跡の可能性を発見と発表
NASA announces discovery of potential traces of life in Martian surface samples
2025-09-10
NASAは、昨年火星で運用中のPerseveranceローバーが発見・採取した地表サンプルに、生命の痕跡の可能性を発見したことを発表しました。内容はネイチャー誌に9月10日付で掲載されました。
Mars 2020 Perseveranceローバーは、2020年7月に打ち上げられ、2021年2月に火星のジェゼロクレーターに着陸しました。ジェゼロクレーターは直径約50kmで、古代の湖があったとされる場所です。ミッションの主要な目的は火星の古代生命の痕跡の探索と、火星の岩石・砂礫サンプルの収集です。収集された火星サンプルは、後続するMars Sample Returnミッションで地球に回収することが構想されています。
Perseveranceは2024年7月、ジェゼロクレーターにかつて注いでいた谷の川Neretva Vallisの地層で今回のサンプルを発見しました。発見した岩はCheyava Falls、採取したサンプルはSapphire Canyonと名づけられています。
ローバーの科学機器は、地層の堆積岩は粘土とシルトで構成されていることを発見しました。また岩石は有機炭素、硫黄、酸化鉄(錆)、リンを豊富に含んでおり、これらは微生物の代謝のエネルギー源となります。岩石にはレパード柄のようなカラフルな斑点があり、これは微生物がこれらの原料をエネルギー源として利用した痕である可能性があります。このような条件は地球上の古代微生物の痕跡のサンプルと類似しているとしています。
サンプルは生命と無関係な過程で形成された可能性も排除はできていません。このサンプルが火星の生命の痕跡と確認されるには、サンプルの地球への回収と、研究施設の分析機器で多くの詳細な調査過程が必要とされます。
【参考】
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