アメリカ宇宙開発庁(SDA)、Tranche 1軍事衛星群の初回ローンチを実施
The Space Development Agency (SDA) conducts the inaugural launch of its Tranche 1 military satellite constellation.
2025-09-10
アメリカ宇宙開発庁(SDA)は、Tranche1軍事衛星コンステレーションの初となる打ち上げを実施しました。衛星打ち上げは2025年9月10日、SpaceXファルコン9ロケットでカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地より行われました。
SDAは大規模な軍事衛星コンステレーション、PWSA(増殖型戦闘宇宙アーキテクチャ)の構築を進めています。PWSAは機能別にTransport(光通信)、Tracking(敵ミサイル追尾)など、7つの衛星群レイヤーで構成されます。Trancheは概ね2年サイクルの展開時期によるバッチ区分で、衛星配備を進めながら技術仕様も並行して向上させていく計画となっています。PWSAは、従来の高性能な少数の軍事衛星で運用するのではなく、低軌道上(LEO)に低コストの小型衛星を多数展開(増殖)し、衛星通信や早期警戒などの宇宙軍事能力の継続性や冗長性を担保することを目指しています。
今回はTranche 0に続くTranche1衛星群の初回ローンチで、T1 Data Transport(通信衛星)21機を投入しました。T1 Data Transport機(通信衛星)には光通信端末とKaバンド送受信装置が搭載されます。この21機はYork Space Systems社が製造したものです。SDAによればTranport機の1機あたり単価は約1400万ドルとのことです。
Tranche 0(T0)が主に実証フェーズであったのに対して、Tranche1(T1)は戦術作戦能力の運用開始フェーズとなります。SDAはTranche1のコンセプトを「The Initial Warfighting Capability Tranche」としています。T1では運用衛星154機(Tranport126, Tracking28)および、4機のミサイル防衛実証機が投入される計画です。T1衛星群により一部地域で2027年より戦術データリンク(Link16規格)の提供が開始される予定です。
T1衛星は今後9か月にわたり、月1回程度のペースで打ち上げが計画されています。打ち上げは米国の国家安全保障輸送プログラム(NSSL, Natinal Security Space Launch)のローンチャーが提供することになっています。
【参考】
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【関連リンク】
National Security Space Launch (NSSL)
