欧州気象衛星開発機構、Ariane6ロケットで次世代極軌道気象衛星Metop-SGA1をローンチ
EUMETSAT launches next-generation polar-orbiting meteorological satellite Metop-SGA1 on an Ariane 6 launch vehicle.
2025-08-12
欧州気象衛星開発機構(EUMETSAT)は、次世代極軌道気象衛星Metop-SGA1をローンチしました。打ち上げは現地時間2025年8月12日、Arianespace社のAriane6ロケットに搭載し、フランス領ギアナの欧州宇宙港より実施されました。
今回はAriane6ロケットの2回目の商業ローンチでした。Metop-SGA1は高度約800kmの太陽同期軌道(SSO, 極軌道の一種)に投入され、衛星との交信も確認済みです。
Metop衛星はEUMETSATの極軌道気象衛星シリーズで、1号機は2006年にローンチされています。Metop-SG(Second Generation)はその後継シリーズで、今回のSGA1は新世代の初号機です。Metop-SGは今回打ち上げたTypeAとTypeBの2機ペアで構成されます。SG TypeAには、以下6つの機器が搭載されます。5つがMetopミッション、1つはコペルニクス計画のSentielミッションペイロードとなります。
・赤外線大気サウンディング干渉計(IASI-NG)
・可視赤外イメージャ(METimage)
・マイクロ波サウンダ(MWS)
・マルチビューマルチチャネルマルチ偏光イメージャ(3MI)
・電波掩蔽(RO)サウンダ
・Sentinel-5 紫外可視赤外分光観測(UVNS)
SG TypeB衛星には散乱計、電波掩蔽(RO)サウンダ、新型マイクロ波イメージャ、新型氷雲イメージャ、アルゴス4データ収集システムの5つの観測装置が搭載され、TypeA衛星と補完関係にあります。
Metop-SG衛星は、静止気象衛星ではカバーが不十分な高緯度地方や極域も詳細に観測が可能です。気温、降水量、雲、風、海氷、エアロゾル、汚染、土壌水分、火山塵、その他多くの項目を高解像度で観測予定となっています。Sentiel-5ミッションは、微量ガスや大気汚染物質などの大気質を詳細に観測する予定です。
Metop SGはEUMETSATと欧州宇宙機関(ESA)の共同ミッションで、EUMETSATは衛星運用、データ配布利用などを担当、ESAは衛星開発をリードしています。衛星の開発製造はAirbus社が契約者として担当しています。
今後Metop SG TypeAとBのペア(SG A1/B1)は約7年半の運用期間で、2号機ペア(SG A2/B2)、3号機ペア(SG A3/B3)へと更新されていく予定です。
SGB1は2026年の第一四半期に打ち上げ予定で、1号機のペアが完成します。現状、最終機となるSGB3は、2040年の第一四半期のローンチが計画されています。
Metop SGは、2015年にEUMETSATとNOAA(アメリカ海洋大気庁)で合意したJPS(Joint Polar System)の欧州側のプロジェクトになります。JPSは、EUMETSATとNOAAが極軌道気象衛星による観測において役割を分担し、相互協力する内容となっています。
MetOp (Meteorological Operational Satellite Program of Europe)
SG (Second Generation)
【参考】
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【関連リンク】
JPSS (Joint Polar Satellite System)
