カナダ宇宙庁、月面ユーティリティーローバー開発に向けたコンセプト研究をカナダ企業3社と契約
Canadian Space Agency awards study contracts to three Canadian companies for development of lunar utility rover
2025-07-29
カナダ宇宙庁(CSA)は、月面ユーティリティーローバー(LUR: Lunar Utility Rover)の開発に向けた初期コンセプト研究契約を、カナダ企業3社に授与しました。契約総額は3社合計で1460万カナダドルです。
選定された3社は以下のとおりです。
・Canadensys Aerospace Corporation
・MDA Space
・Mission Control
3社は今後18か月間、主契約者として他企業・研究機関と連携してミッションコンセプト、技術仕様や開発プランなどについての研究を実施する予定です。
月面ユーティリティーローバー(LUR)は、月面での物流・物資補給、科学的調査、宇宙飛行士の活動支援などの用途を想定して開発されます。LURに関するCSAの要求仕様は以下のとおりです。
・耐用年数10年以上
・月面での越夜が可能 (地球での2週間に相当する期間。太陽光なし・温度マイナス180度の過酷環境で運用可能)
・カナダの運用センター、および月面または月周回軌道上拠点の宇宙飛行士による操作が可能
・月面活動を支援するロボットツール、科学機器、センサを搭載
CSAは2023年の連邦政府予算で、LUR開発に向けて13億5000万カナダドル(CAD)を確保しました。13年間で予算12億CADをLURの設計製造に充て、5年間で予算1億5000万CADをコンセプトとLUR向けの新技術開発に使用する計画です。
CSAの月探査プロジェクトとしてはLUR以外に、カナダ初の月面ローバー(Canadian Lunar Rover、無人遠隔操作)、および月周回軌道上の有人拠点Gatewayに搭載予定のロボットアームCanadarm3の開発が進行中となっています。
月面ユーティリティーローバーは、2033年以降のローンチが予定されています。
【参考】
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