欧州宇宙機関の重力波宇宙望遠鏡ミッションLISAの開発が始動

Development of the European Space Agency's gravitational wave space telescope mission LISA begins

2025-06-17

欧州宇宙機関(ESA)が主導する重力波宇宙望遠鏡ミッションLISA(Laser Interferometer Space Antenna)の開発が本格的に始動しました。2025年6月17日、OHB System社(ドイツ)はLISAミッション開発の主契約者としてESAと契約を締結しました。契約締結イベントがフランスで開催中のパリ航空ショーの会場で行われました。契約額は8億3900万ユーロ相当とのこと。

LISAは、時空のさざ波をもたらす重力波を初めて宇宙でレーザー干渉計により観測するミッションです。3機のLISA探査機が地球の公転軌道上(太陽周回軌道)で1辺250万kmの正三角形で編隊飛行を行います。各探査機間ではレーザー光線を交換します。重力波がこの三角形を通るときの時空のさざ波で、それぞれの辺の距離がわずかに伸縮するのをレーザー干渉計で観測し、重力波とそれがどこから来るのかを明らかにします。
重力波は高密度で非常に大きい質量の物体の運動により生じ、宇宙空間を光速で伝播するものです。観測可能な重力波を生じさせる事象としては、ブラックホールの合体や超新星爆発などがあります。

重力波はアインシュタインの一般相対性理論で予言され、2015年に米国の地上の重力波検出器LIGOにより初めて直接観測されました。日本では重力波検出器KAGRAが運用されています。LISAは、宇宙空間上の250万km規模の高感度レーザー干渉計であり、地上では観測できない低周波も検出可能です。宇宙物理学に新たな知見をもたらすことが期待されます。
LISAはESAが主導し、NASAと科学者コンソーシアムが参加・協力しています。LISAミッションの打ち上げは2035年が予定されています。


【参考】

欧州宇宙機関

OHB

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OHB

LISA (宇宙重力波望遠鏡)


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