ハエの複眼に着想を得たFlyeye望遠鏡、初画像の取得に成功 -- 欧州宇宙機関

Flyeye telescope inspired by the compound eye of a fly successfully obtains first images -- European Space Agency

2025-06-05

欧州宇宙機関(ESA)は、開発中のFlyeye望遠鏡で初画像を取得したことを明らかにしました。Flyeye望遠鏡は、ESAによる地球近傍天体(NEO)観測用の望遠鏡で、2016年よりOHBイタリアを中心とするコンソーシアムで開発が行われていました。

Flyeyeは45度四方の視野があり、1回の露出で満月の200倍以上の範囲の空の領域を撮像可能です。広い視野を生かして地球に接近する小天体の状況を毎晩、自動観測する予定です。
Flyeye望遠鏡は、複眼による広い視野を持つため周辺状況の察知能力が高いハエに着想を得たとのこと。Flyeyeは全視野からの光を直径1メートルの主鏡でとらえ、ピラミッド型の16面のスプリッターで16本のチューブに分けて送ります。それぞれのチューブの中の2次レンズとカメラが細分化された光を画像化することで、広い視野での高画質撮像を実現しています。

広視野での地球近傍天体(NEO)の自動監視と人による詳細観測を組み合わせて、NEOの地球への接近や衝突リスクを早期に把握できることが期待されます。Flyeye望遠鏡は北半球と南半球にまたがり、最大4台を設置する計画があります。両半球に設置することで48時間で全天をスキャンできるようになるとしています。
今回の初号機Flyeye-1は、現在イタリア宇宙機関(ASI)の研究施設にあり、今年末にはイタリア・シチリア島にある標高1865メートルの山、Monte Mufaraに設置され観測へと移る予定です。
Flyeye-2の開発もすでに進められており、2028年に南半球のどこかに設置予定となっています。


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欧州宇宙機関

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