Atmos Space Cargo、宇宙利用・再突入カプセルPHONEIX試作機による宇宙空間からの再突入を実施

Atmos Space Cargo conducts reentry from space with the PHONEIX prototype space utilization and reentry capsule

2025-04-23

Atmos Space Cargo(ドイツ)は、開発を進める宇宙利用・再突入(回収)カプセルの試作機PHOENIX1による飛行・再突入試験を実施しました。
PHOENIX1は2025年4月21日、スペースXファルコン9のライドシェアミッション・Bandwagon-3、でフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地SLC-40より打ち上げられました。試作機による試験飛行ではありましたが、ドイツ航空宇宙センター (DLR)やIDDK(日本)などの微小重力実験用の顧客ペイロードも搭載されていました。

PHONEIXカプセルは、微小重力環境を利用したバイオ医薬品製造用途などの、宇宙環境利用・再突入(回収)カプセルです。カプセルは、膨張式の大気減速機(IAD:Inflatable Atomshperic Declerator)を装備しており、これは熱シールドと減速、パラシュートの機能を兼ねています。
打ち上げの後、PHONEIX1は軌道上のファルコン9上段より分離、再突入を実施しました。再突入前に予定どおりIADの膨張・展開に成功、カプセルのシステムデータや搭載されていたペイロードのデータも南米に設置した地上局網で受信したとのことです。

カプセルはブラジルの海岸から2000kmの距離に軟着水する計画で、カプセルの回収は予定されませんでした。一部報道によるとファルコン9ロケットの打ち上げ軌道が直近で変更されたために、着水地点が大幅に変更されことで、回収が困難になった模様です。またAtmosによると降下の最終段階のデータは取得できなかったとのこと。現在同社で取得したデータの詳細分析が行われています。

今回の試作機による試験飛行には3つの目的があります。
1:飛行データの取得
2:ペイロードからの科学データの収集
3:膨張式熱シールド(IAD)の再突入前の展開

同社発表では、これらのミッションの目的を達した、としました。データの分析結果はまた別途発表されるとのこと。次回のPHONENIX2ミッションも開発が進められており、2026年に打ち上げが行われる予定です。


【参考】

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