NASA、木星の氷の月探査ミッション、エウロパ・クリッパーの打ち上げ成功
NASA launches Europa Clipper, a mission to explore Jupiter's icy moon
2024-10-13
NASAは、木星の衛星エウロパ探査ミッション、エウロパ・クリッパーのローンチに成功しました。打ち上げは2024年10月14日、フロリダ州ケネディ宇宙センターにて、スペースX社のファルコンヘビーによって実施されました。ロケットより分離後、クリッパーとの通信は確立され、同機の状態は正常とのこと。
クリッパーは今後、火星と地球の重力支援を使って木星の軌道に2030年4月に到達、ミッション合計で49回のフライバイ観測(近接飛行)が計画されています。フライバイではエウロパ表面から最短25kmまで接近する予定です。クリッパーにはカメラ、氷の下を観測するレーダー、赤外線分光器、ガスを観測する質量分析計、磁力計など9つの観測機器が搭載されています。
エウロパは1610年にガリレオ・ガリレイによって発見された木星の衛星で、大きさは地球の月よりやや小さいくらいです。表面に水の氷からなる氷殻と極めて薄い酸素の大気があり、氷殻の下には液体の塩水の海が存在するエビデンスがあるとされています。
今回のミッションの主要目標は、エウロパに生命が存在し、維持できる環境があるかを50回近くの観測を通じて判断することです。これに寄与する3つの目標は、以下のとおりです。
1)エウロパの氷殻の厚さを観測し、その下の内部海との相互作用を明らかにする
2)エウロパの内部海の組成を調査し、生命の存在と持続環境があるかを判断する
3)エウロパの地質の特性、形成過程や最近の活動を調査する
クリッパーは、2031年にエウロパにフライバイを行い観測を開始する予定です。
【参考】
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