NASA、宇宙サステナビリティ戦略の第1巻、地球周回軌道編を公開
NASA releases Volume 1 of the Space Sustainability Strategy, Earth orbit section
2024-04-09
2024年4月9日、NASAは「宇宙サステナビリティ戦略」の第1巻となる地球周回軌道編を発表しました(Space Sustainability Strategy Volume 1: Earth Orbit)。
近年急速に増加する宇宙活動を背景に、将来にわたり宇宙環境を守り、持続可能な宇宙利用を担保するための行動を始めるのは今、としています。宇宙サステナビリティ戦略は全体で4分野で構成予定で、それらは地球、地球周回軌道、月近傍(シスルナ領域)、深宇宙、となります。今回は第1巻として地球周回軌道の持続可能性について、課題抽出や行動目標が掲載されました。
地球周回軌道については、特に宇宙デブリ問題がフォーカスされており、以下の論点や目標が論じられています。
5つの論点
1) 宇宙の持続可能性に関する単一の枠組みが、これまで宇宙コミュニティで共有されていない。
2) 現在の測定基準やモデリングは軌道上物体について包括的に説明するには不十分で、全体枠組みをサポートできない。
3) 宇宙環境と宇宙運用における不透明性は、宇宙の持続可能性に関わるリスクの主な要因である。
4) 宇宙の持続可能性とミッションとの利益相反の可能性
5)宇宙の持続可能性は、協調的な多国間対応を必要とするグローバルな問題
これらに対応するため、5つの目標が掲げられています。
目標1:宇宙空間の持続可能性を評価するためのNASAの枠組みを構築する。
目標2:軌道上のデブリや宇宙環境での運用に関する不確実性を最小化するための最も効率的な方法を特定する。
目標3:技術の開発と移転を通じて、宇宙の持続可能性への障壁を低くする。
目標4:宇宙空間の持続可能性をサポートするインセンティブを提供する政策を更新または開発する。
目標5:NASA外との連携協力の継続と改善
NASAは今後、残る3分野についても戦略をリリース予定としています。
【参考】
NASA
