日米政府「与圧ローバによる月面探査の実施取り決め」に署名

The Governments of the United States and Japan signed the 'Arrangement for the Implementation of lunar surface exploration using the pressurized rover

2024-04-09

2024年4月9日(米国時間)、ワシントンのNASA本部にて盛山文部科学大臣とネルソンNASA長官は「与圧ローバによる月面探査の実施取り決め」に署名しました。署名式にはJAXAの山川理事長も出席しました。この取り決めに基づき、日本は月面探査用の有人与圧ローバを設計開発し、月面での運用を担います。米国は与圧ローバの月面輸送を行うほか、日本人宇宙飛行士の月面着陸機会を2回提供する計画です。

同日ワシントンで行われた、岸田首相とバイデン大統領の日米首脳会談の共同声明にもこの内容は明記され、将来のアルテミスミッションで日本人がアメリカ人以外では初の月面着陸を行うという共通目標が確認されました。
与圧ローバは移動式の居室兼実験室として機能し、月面での活動範囲や滞在時間を大きく向上させるものです。月面南極付近で2名の宇宙飛行士を最大30日間活動させることができるとしています。NASAの現状の計画では、与圧ローバはアルテミス7ミッション以後、10年以上使用する予定とのこと。なおNASAは今回の署名に先立つ4月3日に、NASAの月面非与圧有人ローバの開発企業候補3社を選定、発表しています。

今回の「与圧ローバによる月面探査の実施取り決め」は、昨年1月に日米で調印した「日・米宇宙協力に関する枠組協定」に基づくものです。同協定は日米宇宙協力の促進のため、両国が平和目的のためにさまざまな宇宙協力を行う際の基本事項を定めており、これに基づき各分野において個別の協力活動を実施できる仕組みとなっています。今後も個別の協力合意がなされる見通しで、NASAの土星の衛星タイタン探査ミッションDragonflyやNancy Grace Roman宇宙望遠鏡への日本の参加などが挙げられています。
有人与圧ローバ(愛称:ルナクルーザー)は、JAXAとトヨタ自動車が2019年より共同研究を実施、開発中となっています。


【参考】

NASAプレスリリース
文部科学省 発表
JAXA発表
日米首脳共同声明

【関連リンク】

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